PIA SPORTS BUSINESS PROGRAM
PIA SPORTS BUSINESS PROGRAM
苗字 名前さん

有効期限 XXXX/XX/XX

マイページ

ログアウト

NEWS

【ぴあ×オフィシャルパートナー】#2 株式会社リンクステーション(後編)

2021.04.20

  • PSB insights

「“地方でもプロスポーツを支えられる”ということを証明したい」
株式会社リンクステーション
ファンクラブ推進部/社長室 坂本知英さん


リンクステーション3


「ぴあスポーツビジネスプログラム」(以下PSB)は、株式会社リンクステーションとオフィシャルパートナー契約を締結。スポーツビジネスにおける人財強化を目的として、今後のPSBの取り組みの中で、スポーツビジネスにおけるファンクラブ運営やカスタマーサポートに関する講義の共同開発や、受講生への実践機会の提供など年間を通してプログラムの構築を共に進めていきます。

ぴあとはリンクステーション創業時より、チケット自社販売システム「ぴあGettii」をはじめ、チケット登録業務のソリューション連携、ファンクラブ事業、人材の投入、また昨年からは動画配信をはじめとしたサポートセンター事業などに共に取り組んでいます。


――今回PSBとオフィシャルパートナー契約を結んだ理由は?
ぴあさんとはこれまでも共に歩んできた関係ではありますが、スポーツに特化しての取組みが増えてきたのは、ここ数年のことです。欧米などではスポーツを楽しむことはライフワークとして定着していますが、日本ではまだまだであるという点は当社も課題として認識していましたし、また、日本においてはスポーツ文化に対しての支援が欧米に比べ、あまり整っていないということも理解はしていました。このままでは、やる側も・見る側も、スポーツを楽しむチャンスを失ってしまうかもしれないという危機感を感じたこともあり、PSBの“人材を育成する”という精神に共感し、参画させていただくことになりました。
特にこのコロナ禍で、スポーツがいかに必要とされている娯楽であるのかを痛感しました。先陣を切って再開された娯楽がプロ野球であったこと、そしてそれを誰しもが待ち望み、再開を喜び合ったことから、それを再確認しました。スポーツから元気を取り戻していくということも人間にとって、とても大事なものだったのだなぁ、と思っていた時期に、PSBの実施が決まり、パートナーへのお声がけをいただいたんです。これもまた運命だな、と(笑)。
また当方は、地方、それも相当な地方です。りんごとねぶたしかありません。まあ、それは言い過ぎですが。スポーツは地方との連携が不可欠でもあります。なにより未来を担う子供たちはスポーツを通じて多くのことを学ぶはずです。これは他の、たとえば音楽や演劇などにはあまり見られないことですよね。そういった観点からも、“地方でも首都圏並みの仕事ができる”、“地方でもプロスポーツを支えられる”ということを証明する責務が当社にあるのではないかと勝手に思っているという面もあります。「青森にそんなことやっている会社があるんだ!」「青森でもできるんだ!」ということを知ってもらい、ほかの地域でがんばっておられる企業の皆様、スポーツクラブの皆様の励みになるきっかけになれればと思っています。

リンクステーション4


――PSBではどのような講義を考えていらっしゃいますか?
前述(前編)の通り、私の場合はエンドユーザーさんと直接お話をしているのですが、実際にどんな話をするかというと、「なんで勝てないんだ!」とか言われるんですよ。「なんででしょうね」って(笑)。「あのときのあの試合のあの采配がよくない!」とか、30分や1時間お話することもあります。結果、「お姉さんに免じてやっぱりシーズンシートを継続申込するよ! スタジアムで会おうね」っておっしゃっていただいたり。それくらい、スポーツというのは、家庭環境やその人自身にとても密着していて、一緒に育ててくもんなんだよ、というお話をベースに、じゃあスポーツビジネスってチームが弱かったらどうなんだという、エンタメにはない課題とどう立ち向かっていくか、といったお話ができればと考えています。
よく言われているように、スポーツビジネスの仕事が地味で大変なことは事実ですが、こういう楽しみもあるよ、という点はお伝えしたいですね。また、老若男女いるエンドユーザーの細かい支えを担っている点では、サポートセンターとしてかなりレベルが高いと思いますので、そこを踏まえて、じゃあどうやってチームを盛り上げていくか、スポーツというものをどう盛り上げていくか、お話したいです。サポートセンターといっても、対ユーザーだけではないんですよ、対クラブ(チーム)のサポートも担うんです。要は、“かけ橋”なんです、私たちの役割って。

リンクステーション6


――スポーツビジネスに求められる人材像はありますか?
まずはファンであること、かなと。おりこうさんである必要はなくて、必要なのは<熱量>かなと思います。特別な経験や知識、技能は必要ではなくて、むしろこのPSBを通じて、本当に多種多様、いろいろ仕事があるよというところをまずはわかっていただけたらなと思っています。その中からまず「何がしたいのか」「どういう仕事がしたいのか」、そして「自分にはなにができるのか」を見つけることが大事だと思いますね。

――今後スポーツビジネスに携わりたいという方々に期待するスキルは?
よく言うのですが、「なんで」と言われたら答えられること。「なんでそう思った」「なんでそうした」と言われたときに理由があることが大事だと思っています。そのためにはまず本人が“なんで”をスルーしないことが必要なんですよ。
あとはやはり、今の子どもたちはもうやっていますが、プログラミング、要はロジカルシンキング・論理的思考かなと。これも先ほどの「なんで」と似ているんですが、話がわからなくなるとき、つまりコミュニケーションがうまくいかないときって、どこかで分岐の判断を間違えていることが多いと思うんです。瞬時にそこに、つまり間違えた地点に戻れるスキルが大切だと思っています。これはトレーニングすればかならず身につくスキルです。「間違ったのはいいけど、どこでイエス・ノー間違えた?」と、繰り返し練習する、まさにスポーツなんですよ(笑)。

――人間性という点で坂本さんが重要だと考えていることは?
私が自社で募集をするときに求める人物像としては「タフであること」と「ポジティブであること」です。たくさん失敗して、失敗してもめげない人がいいですね。ポジティブに考えて、心が折れないタフさを持ってもらいたいです。
どの職種もそうだとは思いますが、スポーツは特に大事なのではないでしょうか。こちらがいくらがんばってもチームが勝てなければ降格しますし、チームが勝てなければさまざまなデメリットが生じるわけですからね。メンタルが弱いとこのスポーツビジネスの業界で働くのは厳しい気がします。そこを単純に「メンタルを強くしなさい」という話ではなくて、ポジティブに考えられる、頭が柔らかくなれる感じが大切だと思います。そこでも、「なんで」に立ち戻って、常に「なんで」と考えられるようなポジティブさがあるといいなと。「できません」じゃなくて「○○だったらできます」、できない理由を探すのではなくてできる理由を探す。それはポジティブ以外の何物でもないので、そう考える思考を身に付けることは大切だと感じています。

リンクステーション2




リンクステーション9 PROFILE
坂本知英
株式会社リンクステーション ファンクラブ推進部/社長室

スポーツ経験、ほぼなし。 5歳年上の兄により、80年代のプロ野球(主に巨人)、プロレス(長州力全盛期)、
NBA(マイケル・ジョーダン全盛期)だけは妙に詳しいという偏ったスポーツ知識を武器に、スポーツビジネスを元気にするために日々邁進中。

株式会社リンクステーション公式サイト
株式会社リンクステーション公式Twitter