「たなびく」

街で冷凍食品の専門店を見かけた

ありそうでなかった、興味のそそられるコンセプトだ

いきなり飛び込んでいく勇気もなく

遠巻きに様子を伺っていたけれど

店頭にはまだ開店祝いの花が並んでいて

なかなかの賑わいを見せていた

ふと気になったのが、道路に面してたなびいている旗だ

いわゆる”のぼり”だが、

なんて書いてあるのか、すぐには読めなかった

こののぼり旗

お店の種類によって個性が出る部分で

大抵、お店が押していることが書かれている

風でくしゃっとなっていたりして

遠巻きからだとどうにもはっきりしないが

今回の旗はどうやら見た感じ四字熟語っぽい

おそるおそる近づいて

まず読めたのは

「〇〇直送」だった

ん、なんだ、直送？？

新鮮な野菜や海鮮なら「産地直送」で違和感はないが

ここは冷凍食品専門店だ

なにがどう直送だというのだろう

僕は更に目を凝らしながら近づいて

書いてある文字がはっきりと読めた時

膝から崩れるかと思った（本当に崩れるのは歩道だったからやめた）

「工場直送」

なんてこった

「産地直送」の野菜や海鮮なら、

新鮮さという大事なポイントが強調されてウリになるけれど

冷凍食品が工場から直送されてきたからといって

そこに惹かれるポイントはあるんだろうか？

仲介会社がいないから他店より安いですよ！

ってことならもう一言二言ほしいところではあるし

もしかして、書くことがなかっただけでは？？

なんて、ちょっとだけ思った

ただ、実際に入ってみると、なるほど

いろんな地方の特産、名産、料理やスイーツや海鮮などなど

確かに各地方の工場から直に仕入れてますよ！っていう

こだわりを感じるお店でございました。

レッツ冷凍食品ライフ！

も一瞬考えたけど

たぶん業務用の冷凍庫がないと厳しそう

美味しい料理を出来立てのままご自宅に直送！

と言っても過言ではない

冷凍食品の今を目の当たりにし、

”家庭用冷凍庫のカタログ“を手にした須澤紀信でした