かっこいい大人は、行きつけのお店がいくつもあって

ふらっと立ち寄ると「おー、ひさしぶりー！」

と迎えてくれる店長や常連さんがいる

そんなイメージが昔からある

ドラマの中にしかそんなやつは存在しない

と誰かはいうかもしれないし

割とありふれた光景だよ

という人もいるかもしれない

ただ自分は

行きつけを作ることは大人の嗜みであって

自分もいずれはそんな大人の付き合いするんだろう

くらいに考えていた

しかし残念ながら

今の所そんなお店は一軒もない

ライブハウスは出演者側としていくことが多いので泣く泣く例外として

足繁く通い詰めて、店長に名前を覚えてもらって

常連の皆さまとなんとなーくなゆるい繋がりを持ち

席につくかつかないかで

「お疲れ様ー、ビールでいい？」

と、店長におしぼりを渡される

そんな体験をしてみたいのだ

あの街にもこの町にもみたいに何店舗もある必要はない

ただ理想としては、最寄の駅前で

5人が並ぶくらいのカウンターと座りのテーブルが2つくらいで

こじんまりとした個人経営の居酒屋かバル

みたいなとこに

“ここ僕の行きつけです顔”をして入っていきたい

これが僕のルーティンですって言いたい

少し話は変わるかもしれないが

家からそう遠くない距離に商店街があって

そこの肉屋と魚屋が気になっている

何の気なしに入ってしまえばいいんだろうが

専門店の作法があったら怒られちゃうんじゃないかと思って

なかなかそのドアをくぐれない

そういったお店でも店長とかと仲良くなれば

「ちょっとオマケしといたよ」とか

「これおすすめだから絶対食べた方がいいよ」とか

常連だから知れる情報みたいなものあるんだろうなあと思う

ともすれば

出来るだけ商店街の常連という立場も自分に取り込んでいきたい

学生時代とは全く違って

立場や年齢が全く違う人同志

ただ同じお店によく行くという

かなり偶然的な要素の強い人間関係の構築は

社会という名の戦場に放たれた大人たちの

ほっと息をつける大切な場なのかもしれない

（なんか前にもこんなこと書いたような気がするけど、きっと気のせい）