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Blog「それはまるでミミズのようだった」

2021.06.08

  • Blog

30歳になったら何か一つ諦めずにやり続けるものを作ろうと決めて

日記を書き始め3ヶ月。5年日記の一段目が少しずつ埋まっていき

早く一年前を見上げて懐かしむ楽しさを味わいたいものだと思いながら

なんとかここまでやってきたけれど

一点だけ、つくづく書くたびに思うことがある

字がミミズのようなのだ

なんともおぼつかない、今にも転びそうで安定感のない文字

どうした我が黄金の右手

今まで数え切れないほど字を、文章を、歌詞を書き連ねてきたじゃないか

それなのに、一体いつの間に

ミミズ製造機にシフトチェンジしてしまったんだい

正直なところ、これは堪えた

使わなければ錆びつくとはまさにこのことじゃないか、と

ところで

みなさんは一日の中で、字を書く場面はどれほどあるだろうか

PCと向き合い、キーボードを叩く生活で

ペンなんて配達物にサインを書く時くらい、なんて人も多いんじゃなかろうか

そもそも僕は筆箱を持っていない(カバンのポケットにそのままボールペンが入っている)

学生時代になんかかっこよさげで集めていた

ドクターグリップ(持つとこがゲル状の疲れないシャーペン)も

物悲しそうにペンたての隅の方で影を落としている

時間の流れはいつだって残酷なものだ

とても漢検準2級を取った高校時代の僕には見せられやしないな

焦っても仕方ない

一旦落ち着こう

何事も焦るからうまくいかない

脳内ばかりが先走って、ペンが追いつかないからいけないんだ、きっと

ふうっと一息入れ、僕はゆっくりとペンを走らせた

一筆一筆、静かに心を込めて誠心誠意

するとどうだろう、なんだ、ちゃんと書けるじゃないか

キーボードを叩くスピードで書こうとするから

ミミズが大量発生してしまう

自分は今どこにいるのか

ちゃんと向き合うように書いていけば

文字はちゃんと自立してくれる

文字の乱れは心の乱れ

まるで生き様がそのまま現されたようで

日記を書く時くらいは、ちゃんと自分と向き合う時間にしよう

つい生き急いでしまいがちな現代人に、僕は日記を書くことをお勧めして

今日はおしまいにしよう

ではまた次回