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Blog「教えなくてもハムスターは回し車の中でひた走る」

2021.04.27

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ハリネズミが飼いたくて飼いたくて

そろそろ飼ってもいないのに寂しさを感じ始めそうな最近ですが

実はすでにペットショップでの下見は終えておりまして

あとは迎えるにあたって、心と設備の準備を整えるのみとなってきてます

もう名前も決まってます笑

実家ではペットを飼ったことのないぼく

唯一育てたのは、縁日で掬ってきた金魚たち

金魚たちは何年か生きて、小さい鯉くらいになって卵まで産んで

一時期大所帯になりました、ちっちゃい稚魚の群れ、たしかに可愛かった

でも、そうじゃないのよ、と

一緒に走ったり、なでなでしたり、名前を呼んだら寄ってきたりして欲しいのよ、と

犬が飼いたい、猫が飼いたいと言っても、父が断固反対、徹底抗戦の姿勢

理由を聞いてみると、どうやら父は子どもの頃犬を飼ってたらしく

とても可愛がっていた分、死んでしまった時にとても悲しかったからだと

もうそんな気持ちになりたくないからだと、申しておりました

いや、わかりますよ、その経験はしたことないけど別れは悲しいものですから

でも、一緒に過ごす時間を大切におくれるならいいじゃないかと言ったんですが

結局、僕は自分の意見を納得してもらう前に県外の高校へ進学してしまったわけです

そして、現在、僕は一人暮らし

もう誰も僕を止めるものはいないのです

調べてみたら案外近くにあるペットショップ

人見知り全開、臆病、夜行性の親近感湧き立つハリネズミ

ああ、迎えるなら似たもの同士がいいよなあと

しばらくうっとりとハリネズミを眺めていたその時

後ろでずーーーっとカラカラと回し車の中でひた走るハムスター

店員さんに聞くと、誰が教えたわけでもなく

新しくきた子もいつのまにかカラカラと回しだすようになるそうで

ちゃんと回し車の役割を理解して使うようになるなんて

ハムスターというのは、もしかして遊びの天才なんじゃないだろうか

砂を入れたトイレでちゃんと用を足し、ハウスで寝る

小さい身体にすごいエネルギーが秘められているなあ、と

さらには、性格にもよるけれど人懐っこい子は興味津々で手に登ってくる

僕の手の上で少し毛繕いをした後、上目遣いで見つめてくるのだ

なんともまあ自己アピールの上手いやつ

仲良くなればいいけど、それまでは針を逆立ててくるシャイボーイと

飼ったらすぐさま懐いてくれそうな小さな遊びの天才

うーむ、どっちも素敵だ

少しだけ気持ちの揺らぐ須澤紀信であった