Blog「無くしたものを見つけた時のように」
2020.02.14
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最近、あまり夕焼けを見ていないなと思った
夕暮れ時に外にいないのか、はたまた生活リズムの問題か
夕焼けの赤い空を見ていると
なんだか1日の終わりに触れている気がして
今日という時間が残り少なくなっていくのを名残惜しく感じたりもする
幼い頃は、夕焼けが家に帰る合図みたいなものだったし、とても身近なものだった
けれど
今じゃ、歌を書いているとたまに夜が明けてしまっていたりして
どちらかといえば朝焼けを拝むことの方が多い気がしている
そんな日は、お向かいさんの屋根の向こうで
うっすらと明るくなっていく空をベランダから眺めて
ひとつ大きく伸びをして、じわじわ動き出す街の空気を吸い込む
新しい1日の始まりに触れ、世界と接点を見つけて
世の中の流れと逆行するようにして、眠りにつく
大事なことほど、身近で忘れてしまいやすい
普通に過ごしていれば、”生きている”ということをわざわざ気にすることはないけれど
毎日、陽が昇り、そして沈んでいく様を眺めていれば
今日も生きていたことを感じることができる
無くしたものを見つけた時のように
たまには夕焼けをぼーっと眺める時間を作ってみようかな