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Blog「何かがあったんだよなあ」

2022.06.08

  • Blog

以前ブログの中で(「カラオケで好きな歌を歌う仲」というタイトルのやつ)

関東にいた友だちが名古屋に引っ越す、という話を書いた(FC限定でした)

彼とは幼い頃からの付き合いがあり、お互いの両親とも知った仲で

いわゆるところの幼馴染み

小さい頃、鬼ごっこをしたら家の玄関に鍵をかけて閉め出され

泣かされたのを今でも笑い話にするようなそんな仲で

長野県に生まれ、高校3年間を島根の寮で共に過ごし

進学先がたまたま二人とも名古屋で

気づけば二人とも関東に引っ越し

こんなこと偶然であり得るのかと自分で疑いたくなるくらい

打ち合わせたかのように同じ場所を点々としてきた二人

新しい仕事を始めると言った彼を、関東の友達4人で送り出したのがこの4月初めで

4月に引っ越す、という意味ではまた同じだなとも思いつつ

4月末、彼の様子を見に新居にいきなりお邪魔してきたんだけど

なんとも不思議というか、懐かしいというか、大切にしたい経験をしたから

今回はその話をしようかと。

ライブを終え、彼の新居へ。次の日は帰るだけだったから

バラエティ番組を流しながら、夜遅くまで昔話をしてた

「高校入学前の冬休み、こたつでグダグダしながら

紀信と高校から出たテキストをやったり、ゲームしたり、

『ドリフの8時だヨ!全員集合』のDVD見てずっと夜中まで笑ってたじゃん

あの瞬間が人生の中で一番幸せだったわあ」

って彼が急に言ったんだ

その時もローテーブルで床に布団ひいてバラエティ番組を見てたから

似たシチュエーションで思い出したのかもしれないけど

いろんなことを忘れていく中で

僕も確かにあの瞬間を鮮明に覚えていたし、一番幸せだった瞬間に間違いなかったから

驚いたし、嬉しかったし、くすぐったくもあった

そんな偶然あるんだ、って

なんであの瞬間が幸せだったんだろうって二人とも不思議だったけど

未来への不安とか、仕事の心配とか

多分あの頃はそういうものが何もなかったからなんじゃないかって。

ただ、ドリフターズのコントに涙が出るほど腹抱えて笑って

DVD BOXを何回も見直して、飽きてきたら隣町まで新しいDVD BOX買いに行って

1時間に一本も来ないような電車を凍えながら待ったり

一番近くのコンビニまで徒歩40分かけて行って、めちゃめちゃ飛ぶフリスビーを買って

無くしたり木に引っ掛けないように大事に遊んでたのに

高校の入寮日に先輩が池に落として愕然としたり

好きな子の話をしたり

さびれたゲーセンでよくわからない景品を取るのに夢中になったり

その一瞬一瞬に何かがあったんだよなあ。

嬉しい瞬間とか、やり切った瞬間とか、感動した瞬間とかはまた別にあるとしても

幸せだった瞬間が同じってだけでもすごいことだよね

でもそれは15~16歳の頃だったから

それから一番の幸せの瞬間が更新されてないのも嫌だなあって

早く更新できるように頑張ろうって

中身の全く成長してない三十路の誓いを立てたんだ

こういう関係はきっと永遠に続くんだろうな

望むところだ