両国国技館への道 其の十七
2023.07.11
- STAFF BLOG
両国国技館への道 其の十七
皆様お疲れ様です。
「関取 花の支度部屋」も開幕して2週間ほど。まだ走り出しですが少しでも皆様に楽しんでいただけるようにはな殿とともに頑張ろうと思っております。
すごい個人的な話なのですが私は四季の中で1番好きだと言っても過言ではないのが夏です。
暑さ、寒さ、色々生活していく上で我慢しなければならないことがありますが、そこも含めて
好きなんです。元々私は高校球児でして、この梅雨が空けるか空けないかぐらいの時期から
8末までずっとドキドキしています。支度部屋会員の方もいらっしゃるかもしれないですね。
今思えばこの令和にはありえない(いや、きっと古豪高校はまだあるのか)縦社会と規則で非常に厳しい環境でした。笑
上級生の前で喋らない、歩かない、水飲まない。厳しかった。。
しかしこの厳しい生活の中で嬉しいことも悔しいことも糧になり、我慢強くなり、
とてもいい経験をさせていただいたなあとずっと宝物のように思えます。もちろんそれは両親の協力あってこそ。感謝。
はな殿が「昔この曲がイップスになり弾けなくなって」という言葉をMCだったり取材だったりで話すことがありましたが、私も同じ。失敗したらレギュラーから外される。そんな時に限ってボールは飛んでくる。ドラマチックな時もピンチな時も、そういう時に限って自分にボールが巡ってくる。よくできてるなあ、、高校野球って。なんて思ったり。
結局、失敗して見事イップスになりました、あの緊張感は2度と味わいたくないです笑
イップスって、結論自分で乗り越えるしかなくて、そういう経験は皆様もきっとあるかと思います。
立ち向かうも迂回するも自分次第。今この場所が地獄か天国かも自分次第。
そう考えたら割と身も心も軽くなりました。どうせなら立ち向かいたいけど、勝てない喧嘩はしてはいけないのでちょっと逃げとこ〜、ぐらいで万事OKなんですよね!
高校野球に話を戻させていただいて、、
いつの間にか高校球児たちが自分よりも年下になり(当たり前)、なんならその高校の監督が年下になる日も近い(高校によっては既に存在)ですね。約2年半、高校野球だけに時間を費やし、
夏の本番は負けたら卒業の一回勝負。儚いなあなんて思いますが、いかにも夏らしい。
エレキギターのファズのようなセミの鳴き声、風にそよぐ「かき氷」の暖簾や風鈴。
汗だくのビール瓶。鼻につくけど何故か癖になる蚊取り線香の匂い。
甲子園球場の近くに行くとまだこういった風景がございます。色々な夏があると思いますが私の夏といえば高校野球です。
長々と書いてしまいましたが、、
とにかく野球が好き、プロに行く、メジャーリーグ目標!など、色々な球児がいると思います。
集団生活ですし良いことも嫌なこともあると思います。
しかし目指すところは甲子園に出場し全国制覇。目標は同じ。
とはいえ全ての球児に平等にチャンスは得られない。だから精一杯グラウンドの選手もスタンドの部員も声を出して戦う。
勝利も敗北も一瞬で決まりますが、一緒にその瞬間を過ごすために駆け抜けるそのひたむきさに胸を打たれます。
音楽という形のないものを仕事としている中で、そんな高校球児の気持ちを忘れずにいたい。
そう思って今年の夏も過ごしたいと思います。
はよ梅雨明けろ!