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【ぴあ×スポビズ】#3 株式会社名古屋グランパスエイト(後編)

2021.08.06

  • PSB insights

「チケット会社と興行主が一緒になって考えるということが大切」
株式会社名古屋グランパスエイト 遠藤友貴彦


名古屋グランパス4豊田スタジアム(C)N.G.E



ぴあは名古屋グランパスと2016年よりパートナー(スポンサー)契約を締結。2020シーズンよりダイヤモンドパートナーとなり、チケット販売業務、シーズンシート・ファンクラブの入会受付システム・業務サポートに従事しています。

遠藤さんは2010年4月にぴあ入社。2015年3月まで、ライブソリューショングループ、システム局にて勤務したのち、2015年4月に株式会社名古屋グランパスエイトに転職。現在、マーケティング部ファンデベロップメントグループにてチケッティング・ファンクラブ業務に携わっています。今回、転職したきっかけや、ぴあでの経験をどのようにクラブチームで活かしているのかなど、現場のリアルを語っていただきました。


――転職をして感じた両社の特徴や違いは。
名古屋グランパスエイトは社員だけで言うと50人くらいの規模で、プロサッカークラブでは多いほうといっても組織としては小さいですから、やりたいことを実現しやすい環境だと思っています。それに加えて事業の根底に“やらないことは失敗”という考え方があり、「どうやったら出来るか」を考えることが共通認識となっています。
新しいことには即チャレンジ即実行という風土の中で、「何か新しいことができないかな」って常に考えているワクワク感が名古屋グランパスにはあると思います。 一方、ぴあの業務ではお客様からは「できて当たり前」と思われていることを、いかにミスなく緻密に実現できるかが大切なポイントだと思います。「チケットが販売できて当たり前」「主催者が希望した時間に、希望した枚数が、希望した席位置で販売できて当たり前」、その裏には緻密な設定や確認が有り、しっかりと石橋を叩いて渡らなければいけない役割を担っていると思います。チケット販売はそういった職人技のようなことも求められ、そこはグランパスとは大きく違うところですね。
ぴあでそういう経験をしたことによって、今、新しいことをやるにしても「こういうリスクがあるんじゃないか」とか、主催者の立場だけではわからないリスクヘッジを前もって考えることができているかなとは思います。
また、興行主とチケット販売の間に橋をかける役割が結構漏れがちだと僕は感じていて、せっかくいいチケット販売の仕組みがあっても、それを誰がどうお客様に伝えるかという点が浮いてしまうという経験をしてきたので、一緒になって考えるということが大切だと思っています。チケットをぴあだけにお任せにするのではなく、誰がどう買ってくれたのかのデータを名古屋グランパスでもしっかり見るというところは、ぴあで培った経験が活きている部分ですね。

――スポーツ業界への就職や転職の現状をどう見ていますか。
昔、僕が働きたいと思っていた頃は本当に狭き門で、業界の人材自体も業界内でしか動かないような世界だったんですが、ここ最近はデジタル技術の活用やマーケティングなどがどんどん進んできたので、クラブ自身が“何ができるのか”ということを考えなければいけなくなってきました。今はそのための人材を活性化しないといけなくなってきていて、こういった新たな切り口から門が広がってきたなと思います。
お客様対応もかつては電話だけだったところが今はメールの対応も必要ですし、さまざまな技術のさまざまな取り組みが必要になってきているのは確かなので、今スポーツ業界はより多くの人材を受け入れられる土壌になってきているんじゃないかなと。

名古屋グランパス5豊田スタジアム(C)N.G.E



――今求められている人材やスキルは。
何かのプロフェッショナルになることを目指してもらえるといいかなと思っています。自分はたまたまご縁があってぴあでチケットについて専門的に学ぶことができました。専門的な能力やスキルがあるとクラブに入って即戦力として活躍することが出来ます。例えばグッズ担当では、物流や商品企画など、そういった経験があるかどうかが当然求められますし、最新のトレンドやツールなどを知っていることも一つの能力です。そういった専門的な長所が求められていると思います。
弊社でも社長の小西工己はトヨタ自動車の広報だった経験もあり、対外発信やお客様の心情を汲んだ発信のプロフェッショナルですし、専務の清水克洋もコンサルティングの経験を活かし、数字などのファクトからロジカルに物事を捉えてクラブの方向性を決めていくプロフェショナルです。ほかにもサッカーの大会運営の経験が豊富な社員や、パートナー企業さんから業務委託で来ていただいたり、県庁や市役所など行政の方も人材交流の中でクラブの業務を担ったり、それこそぴあからもクラブにチケット業務で出向いただいています。グランパスではそういった多くのプロフェッショナルな人材が活躍しています。

――ぴあがPSBを始めると聞いたときはどう思われてましたか。
いよいよこういうことに取り組んでいくんだなって思いました。そういったプロフェッショナルを育てていく環境がこれまでなかったですし、どうやったらスポーツ業界に就職できるのか、どうやったらスポーツ業界で活躍できるのか、誰に聞いたらいいのかもわからないという状況から、ひとつ進むきっかけができたのかなと感じました。

――今後スポーツ業界で活躍したい人へのアドバイスをお願いします。
漠然と「スポーツ業界で働きたい」という考えや、「スポーツが好きだから」という理由から一歩踏み込んで、“自分が何をしたいか”ということをより強く持って目指してほしいなと。その先に“何をやるべきか”が行動に出て来ると思います。スポーツ業界に就職できたら終わりじゃなくて、そこがスタートで“何がしたいか”を持っていることがすごく重要で、今スポーツ業界にどんな課題を感じていて、それに対して自分が何をしたいか、何を変えていきたいか具体的に描いてほしいですし、そういう人材が求められていると思います。

名古屋グランパス6豊田スタジアム(C)N.G.E



名古屋グランパス PROFILE
遠藤友貴彦
株式会社名古屋グランパスエイト

2010年にぴあ株式会社へ入社。2015年3月まで勤務したのち、2015年4月から株式会社名古屋グランパスエイトに転職。現在はマーケティング部に所属し、チケッティング・ファンクラブ業務に従事。。

名古屋グランパス公式サイト
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