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2026.10.01

Hi-STANDARD「All The Way To You Tour」LIVE REPORT/2026.09.10@広島CLUB QUATTRO

  • REPORT

※10/19(月)23:59まで無料公開!

Hi-STANDARD「All The Way To You Tour」
2026.09.10@広島CLUB QUATTRO


TEXT:住田 茜
PHOTO:岸田哲平


4月、正式メンバーにZAX(Dr/The BONEZ、Pay money To my Pain)を迎えた新体制で初めて挑んだツアー“Screaming Newborn Baby Tour”を大成功に納めたHi-STANDARD。この夏には27年振りにFUJI ROCK FESTIVALへの出演を果たし、大きな話題をさらった。
その勢い冷めやらぬうちに発表されたのが、今回のショートツアー“All The Way To You Tour”。熊本を皮切りに、鹿児島、広島、東京と計4都市のライブハウスでのみ行われる、相当にプレミアムなライブだ。


もちろんチケットは各都市でソールドアウト。9月10日の夜、この特別なひと時を存分に楽しむべく広島CLUB QUATTROへ集ったファン。開演が近づくと自然発生的に3人を呼び込む声がフロアに沸き起こり、その時を待ちきれないように熱気の渦が生まれ始めていた。

難波章浩(Vo,B)、横山健(G,Vo)、ZAXが登場し、難波が「来たよ、広島! 暴れる準備はいいか?」と声を上げてから放った1曲目は「Growing Up」。難波の声に応えるようにファンも拳を上げ、一緒に歌い、1曲目からフロアの盛り上がりは凄まじい。身体の芯に心地よく響くZAXのドラミングがまた、それをさらに加速させていく。難波がジャンプすれば同じように観客も波打った「My Sweet Dog」、横山のギターフレーズが冴える「All Generations」と続き、3人が顔を見合わせてから一音目を鳴らした「My First Kiss」はサビでファンも気持ちよく歌い上げ、幸せと高揚感がフロアに充満していった。


ファンのあまりの盛り上がりに「みんながすごすぎて、俺は音が聞こえなかった」と笑いながら難波が話すと、「今のMy First Kissの時、フロアが揺れてたの分かる? ここ(広島CLUB QUATTRO)、ビルの上層階だから危ないよ(笑)」と横山も会場に笑顔を向ける。そんなやりとりにファンの熱量はさらに高まり、3人の名前を呼ぶ声が止まらない。

「次はツネちゃんが作った曲」「ツネちゃんがどうしてもやりたいからって作ってたんだけど。それを見たナンちゃんが“ケンちゃんに見てもらったら?”って言って、それで俺がけっこう直すことになったんだよね(笑)」と難波、横山から当時のエピソードが語られた後に披露したのは、インストの楽曲「Cabbage Surfin’」。
曲の終わりに横山が放った優しく温かい「ツネちゃん!」のひと言は、ハイスタ、そしてファンの思いを一つに繋ぐメッセージとして会場に響く。「California Dreaming」、「Song About Fat Mike」の後にパンクアンセム「Fighting Fists, Angry Soul」が投下されると、フロアはもう一段階大きな盛り上がりに。「最高―!」の声があちこちから上がり、一体感に包まれる。


「ハイスタとしては、広島は8年振り。しかもクアトロは初めてなんだよ。いいねクアトロ、すげーみんな見える。後ろの方もちびっこたちも…」と難波。会場内には子ども連れでライブを楽しめるファミリーエリアが用意されており、そこにいるキッズたちが手を振って応えると難波も「イエーイ」と笑顔。こうしたエリアがあること自体に彼らのこれまでのキャリアが証明されており、ハイスタの音楽とともに人生を過ごしてきたファンが大勢いることがありありと伝わってくる。

横山からも広島での思い出話が語られた後、「以前広島でThe BONEZとライブをやって、そこにZAXがいたんだよね。今はこうして仲間になって、広島に戻ってきました。次は久しぶりにやる曲なんだけど、ZAXできるかな?」と愛ある問いかけを向けると、ZAXも「広島、行こう!」とパワフルにドラムを叩いて「Tell Me Something, Happy News」を放つ。実は練習時には上手く演奏できていなかったようで、「この曲、難しいんだよドラム」「練習の時、どうしようかって話してたもんね」とウラバナシを暴露する難波と横山に、照れたように笑うZAX。そんな3人の飾らないやりとりに、ファンからはZAXコールと盛大な拍手が贈られた。


その後の「A Ha Ha」、「Teenagers Are All Assholes」ではフロアの中から偶然にも難波に見い出されステージにあがった1人のファンと、楽器を抱えて演奏する難波、横山の3人が横並びになって身体を揺らして踊り、会場を沸かせる一幕も。そのファンの名前が「ヒロアキ」さんだと分かり、「いいねぇ、ヒロアキ。名前もアキヒロ(章浩)と逆だしね!」と、全力で踊って存分にフロアを盛り上げた彼にピックを笑顔で手渡し、感謝を伝える難波。今度はヒロアキコールで会場が温かく包まれた。


中盤に差し掛かったこのブロックに入ると、ハイスタの楽曲が持つ多彩な表情を堪能できるひと時に。ピンク色の照明に切り替わり、「The Pink Panther Theme」で気持ちよく横揺れを楽しんだ後は、「Our Song」と「Glory」でガツンと熱量が上がり、拳を掲げて力強くアツくシンガロング。「Brand New Sunset」では夕焼け色の照明も相まって、エモーショナルで温かい空気がフロアに広がっていく。

ZAXのドラム、横山のギターとそれぞれソロパフォーマンスで会場を熱気で包み、難波の「よっしゃ踊ろうぜ!」の掛け声とともに「Pacific Sun」を披露。「Another Starting Line」の後には、「ZAXが仲間になってくれて、ハイスタはこうしてバンドらしいツアーができるようになったんだよ。いいライブができるのって、本当に幸せなことだよね」と横山。感慨深い表情で語るその姿に、ファンもその思いをしっかりと受け止め、噛みしめる。


「Stay Gold」が投下され3人が奏でるエネルギッシュな音が会場いっぱいに広がると、待ってましたと言わんばかりにファンも呼応。大合唱、ジャンプ、クラウドサーフとこの日一番と言えるくらいの熱量を生み出し、3人と観客の心は一つになる。フロアから上がる「ありがとう!」の声に、「こちらこそありがとう!」と難波、手でハートマークを作って「愛してるよ」と横山。

現体制になって最初に出来上がった楽曲「Moon」に続き、「今日ここに来られなかった人の分まで思いきり歌って!」と難波が叫んで響かせたのは「Dear My Friend」。楽曲のメッセージが、会場にいるすべての人の心を震わせる。圧倒的な存在感を残して、本編が締めくくられた。


アンコールでは、「アナザー、もう一回やろっか」と難波。「さっき間違えたからね(笑)。気づいた人いる?」と横山が観客に尋ねると、フロアは大歓声。フレーズを軽く奏でて確認してから「じゃあ、もう一回やります!」と「Another Starting Line」をおかわり演奏。「世界に最大級のピースを届けようじゃないか」と手でピースマークを作った難波がファンに語り掛けて投下した「The Gift」、「Maximum Overdrive」で、フロアは歓喜の熱で満たされる。


一度はステージから去った3人が再び登場して楽器を構え、アンコールの最後に届けたのは「Just Rock」。「ロックで世界は変えられないかもしれないけど、やってやろうじゃん!」と真っすぐ放った難波の言葉が、観客の熱狂の渦にアツく溶け込んでいく。止まない歓声と拍手の中、3人とファンの充実感があふれ出る本当に良い表情がいつまでもそこにあった。





●SET LIST●
01. Growing Up
02. My Sweet Dog
03. All Generations
04. My First Kiss
05. Cabbage Surfin’
06. California Dreaming
07. Song About Fat Mike
08. Fighting Fists, Angry Soul
09. Tell Me Something, Happy News
10. A Ha Ha
11. Teenagers Are All Assholes
12. The Pink Panther Theme
13. Our Song
14. Glory
15. Brand New Sunset
16. Pacific Sun
17. Another Starting Line
18. Nothing
19. Stay Gold
20. Moon
21. Dear My Friend

—ENC—
22. Another Starting Line
23. Stop The Time
24. The Gift
25. Maximum Overdrive
26. Just Rock


▼Hi-STANDARD OFFICIAL WEB SITE
https://hi-standard.jp/

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