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2026.06.22

【佐藤ルミナ】ルミナのROOTS「波乱だらけのプロデビュー戦!」

  • BLOG

前回のブログで書いた「佐山先生の地獄の合宿」を経て、1994年11月7日、20歳だった私は後楽園ホールでプロデビューの日を迎えた。

今では「MMA」という言葉が世界共通の競技名として定着している。
しかし、私がプロデビューした頃は、まだMMAという呼称は一般的ではなかった。

海外では「No Holds Barred(NHB)」や「Free Fight」と呼ばれることが多く、日本でも「総合格闘技」という言葉がようやく一部の格闘技ファンの間で広まり始めた頃だった。

競技としてのルールや階級、育成システムも今ほど整備されておらず、一般の人に自分たちが何をやっているのか説明することすら簡単ではなかった。

当時の日本には総合格闘技のイベントはいくつか存在したが、その多くは興行としての側面が強かった。そんな中、競技としてのルール整備や選手育成を行い、明確にスポーツとしての発展を目指していたのが修斗だった。

対戦相手はUSA修斗所属のマイケル・マコラフ選手。
いきなりの国際戦とあって、当時の私はかなりテンションが上がっていた。

実は彼とは以前、木口道場に出稽古に来た際に一度手合わせをしている。
その時の感触から、自分の方が強いという手応えがあり、正直なところ負ける気はまったくしなかった。
だから不安よりも、「早く試合がしたい」という気持ちの方が圧倒的に強かったことを覚えている。

当時の私は、とにかく一日でも早くプロの舞台で結果を出したかった。
そしてインパクトのある試合を続け、この新しい競技を世界中に広めたいと本気で考えていた。

今振り返れば、それは若さゆえの無謀さだったのかもしれない。
しかし20歳の私は、この競技を世界に広めるのは自分たちだという、狂気にも似た確信を持っていた。

そして迎えた試合当日。
会場は観客もまばらで、どこか殺伐とした独特の空気が漂っていた。

客席には、後に世界的MMAファイターとなるエンセン井上氏の姿もあった。
もちろん、この時はプロデビュー前である。

私は赤コーナーだったため、入場は青コーナーのマイケル・マコラフ選手の後だった。

ところがここで思わぬハプニングが起きる。
なんと音響担当の方が入場曲を取り違え、私の入場曲をマコラフ選手の入場時に流してしまったのである(笑)。

「おいおい、何やってるんだ!」

時すでに遅し。今度は私の入場時にマコラフ選手の曲が流れることになってしまった。

結果、私は相手の入場曲に乗せられながら、怒りの表情で後楽園ホールの花道を歩くことになった。

今となっては笑い話だが、当時は本気で腹が立っていた。

ちなみに、この時のルールは確か3分3ラウンド。膠着によるブレイクは今よりかなり早く、関節技を狙うにもじっくりとポジションを作るより、一気に極め切るスピード感が求められた。
また現在の修斗とは異なり、グラウンドでのパウンドは認められておらず、選手には脛のレガース着用が義務付けられていた。

今のMMAファンからすると意外に感じるかもしれないが、当時はまだ競技として発展途上の時代。
安全性と競技性のバランスを模索しながら、少しずつルールが整備されていったのである。

さて、試合内容に話を戻そう。

試合は序盤から打撃、組み技ともに自分のペースで進んだ。
そして迎えた第2ラウンド。またしても珍事が起きる。

グラウンドの攻防中、相手セコンドがレフェリーにブレイクを促そうとして「ブレイク!ブレイク!」と叫び始めたのである。
すると、それを聞いたマコラフ選手がレフェリーの指示だと勘違いし、一瞬動きを止めてしまった。

しかし当然ながら、レフェリーはブレイクを宣告していない。
私は何が起きたのか分からないまま攻防を続け、そのまま関節技を極めてタップを奪った。

マコラフ選手とセコンド陣は猛抗議したが、レフェリーが試合を止めた事実はない。
会場は一時騒然となったが、佐山先生がリングに上がりマイクで状況を説明。
事態は収束し、無事私の一本勝ちとなった。

しかも決まり手は、おそらくMMA史上初となるカーフスライサー。
入場曲の取り違えに始まり、試合中の珍事、そして世界初(?)のカーフスライサーによる一本勝ち。

色々な意味で、忘れられないプロデビュー戦となった。

あれから30年以上が経った。
MMAは世界的な競技となり、日本でも多くのプロ選手やアマチュア選手が日々しのぎを削っている。

しかし、あの日20歳の佐藤青年が抱いていた「この競技を世界中に広めたい」という狂気にも似た想いは、形を変えながらも30年以上経った今も自分の活動の根底に流れ続けている。


追伸

当然ながらこの文章はAIに添削してもらっています。
幼少期から作文が大の苦手だった自分にとって、AIは最高の恩恵です^^






▶ARCHIVE
Vol.4:ルミナのROOTS「佐山先生の地獄の合宿」
Vol.3:ルミナのROOTS「木口道場の門を叩く」
Vol.2:ルミナのROOTS「なぜ自分がMMAを始めたのか」
Vol.1:ルミナのROOTS「1997」



▶LINKS
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