2026.03.17
【磯部正文】バンド結成に向かって編2
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1994年の前半、何月だったかははっきり覚えていません。
HUSKING BEEの結成が1994年の7月となっているので、その数ヶ月前に見ているはずです。
そう、Hi-STANDARDのライブを初めて見て超衝撃を受けて、俺もバンドやるぞー!と一気に心動いたのですから。
前BLOGで書いたように、見に行く前まではHi-STANDARDについての予備知識は、ほぼ何もなく、すごいライブでかっこいいらしいよとしか知らなかったので、今考えるとお恐れ多くも、ほんまにかっこええんかのうな気持ちだった。
初めて見たのは西新宿にあった旧新宿ロフト。行ってみると、ライブハウスのフロアはパンパンな人。しっかりとライブを見たくてサイドの段差がある所を確保して、そこにあがって見た記憶。
ライブが始まる前から、今まで見たことのない光景に気づく。
その頃に遊びに行ってたライブハウスって、男女の比率9:1くらいが当たり前だった。その日のフロアは男女比率半々くらい。その時点で何これーー?!女子がいっぱいいるって何?どういうこと?
3人が登場し、ライブが始まる。と同時にフロアも全開全快。モッシュの嵐、そしてダイブ。難波くんのキャッチーなグッドメロディー&唸りまくるベース、そして絶妙なフロアへの煽り。健さんは終始前傾姿勢で、長い髪で顔が隠れた状態で超絶なギターを弾いていた。恒さんのドラムはもう、半端ないとか凄まじいとかの語彙を超えたプレイで、時折立ち上がって叩いていた。全曲パンクやハードコアやミクスチャーのトーンの濃い、いや濃すぎる上に滅茶苦茶いい。いや滅茶苦茶良すぎる。広島で高校生の時に、Lip Creamのリハを独りで見た時の衝撃が蘇った。
その頃、同級生MやポンちゃんとNOFXやGreen Dayのライブビデオをよく見ていた。フロアのお客さんみんな大合唱。ダイブしまくる様子。みんな笑顔。
それを見ながら、海外のバンドやシーンはやっぱり凄い。日本も様々凄い人やバンドあるけど、こんな雰囲気はないよなあと思っていたのに。
そのライブで見ている光景は、海外で起こり始めているムーブメントの様と同じで、ほんまにかっこええんじゃんHi-STANDARDってバンドは!!だった。とにかくライブが凄すぎて楽しすぎた。確実に世界を変えるバンドだと思った。その後、本当に様々な偉業を残し続ける類稀なるバンドですが、その日はほんと、“あの人たちは世界を変える”、そう思った。それまで色々と自分の将来について、可能性について、葛藤や迷いが存分にあったのに、お前もいけるぞと後押しを受けた気がして、前に進むコンセンサスを得た瞬間だった。
よし!、わしもバンド始めるぞ。
先ずはマサに、一緒にバンドやってみん?と声をかけた。しかし、真剣な表情で秒速で断られた。
「俺とは一緒にやらんほうがいいよ。俺は磯部くんみたいに夢持ってこっちに来たわけじゃないけえ。やりたい音楽も多分違うしねえ。俺はこういうのやりたいんよ。貸してあげるけえ聞いてみて。」
と、311というバンドのCDを置いて帰っていった。初めて聴く311は、ラップやキャッチーなメロディーセクションが織り交じった素晴らしいミクスチャーロックだった。
マサは覚えてないかも知れないけど、その時に
「磯部くんはプロになる人だから」
と言ってくれていた。マサにはそれまで自分の夢を語った覚えはそんなになかったし、ライブで歌う姿を見たこともないのにと、不思議な気持ちになったのを今でも思い起こす。
とある夜、いつものように西荻窪の高架下で、以前一緒にやってくださいと声かけられて以来、時々一緒にやっていた友人とスケボーをしていた。僕はその日、オーリーの着地に見事に大失敗し、足首を強ーく捻り、痛すぎて歩けなくて自分のスケボーに座って友人に背中を押してもらってなんとか家に帰った。翌日病院に行くと腱が切れていた。足の甲が2倍に腫れ、靴がしばらく履けなかった。さあバンドやるぞと思った矢先の怪我でしたが、バンドを始めたら怪我とかしちゃライブ出来ないから、怪我しそうなことは絶対やめようと強く思うきっかけになった。のでスケボーは、それ以来やめてしまった。
さてともかくメンバーだ。マサの後輩のヒロトがボーカルやりたいってことで決定。同じく後輩のシゲにドラムを頼んだ。僕はギター弾きながらコーラス、時々ボーカル部分も歌うか的な感じかなと。んで、ベースどうする?誰かおる?そうだ、よく行くオールナイトイベントで見かける男を思い出した。
ALL(この頃はまだDESCENDENTSのVoのMilo以外のメンバーが別でやっているバンド名のロゴとは知らず)って字が書いてあるTシャツをいつも着ているので全部と影で呼んでいた男。当時、DJが必ずかける定番曲、Beastie Boysの「Fight For Your Right」がフロアに流れると、たった一人でも激しくサークルモッシュし始める変なやつ。
「あの全部ってやつ、ベース弾けるって言ってたよ。」ヒロトかシゲか忘れたけど、どちらかが言った。
オールナイトイベントに行ってみると、早速いた。その日もALLのTシャツ着た全部。
『ねえお前(心ん中では全部)ベースやってんの?』
「ベース?弾けるよ。」
『じゃあ一緒にバンドやらない?』
「いいよ」
『お!あ、、名前なんて言うの?』
「名前?テッキンヤ」
『テッキンヤ?』
「テッキンヤ」
鉄筋屋?
全部は大分出身で、“です”の代わりに“ヤ”を方言として使う紛らわしさで、次に会うまでテッキンヤという名前だと解釈していたが、テッキンというあだ名の男だった。
とにかく、GLAYがX JAPANのYOSHIKIプロデュースでメジャーデビューした1994年の春頃に、その4人編成でのバンドが始まろうとしていた。
続く。
▼所蔵しているHi-STANDARDのEPレコード
▶ARCHIVE
Vol.7:バンド結成に向かって編1
Vol.6:上京編2
Vol.5:上京編1
Vol.4:広島〜高校時代編4〜
Vol.3:広島〜高校時代編3〜
Vol.2:広島〜高校時代編2〜
Vol.1:広島〜高校時代編〜
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会場限定販売の新曲4songs入りCD
「Primary Colors」2025/11/29リリース
▶LIVE
・3/17(火)
HEAVEN’S ROCK 宇都宮 2/3
『GUMX New Full Album “SLAPS” JAPAN TOUR 2026』
w/ GUMX, Hazy Sparkle
・4/3(金)
下北沢ReG
『ReG 16th Anniversary SPECIAL LIVE』
“ヒダカトオルと磯部正文"

