【東京】日本フィルハーモニー交響楽団 第776回東京定期演奏会
2025.10.21更新
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2025.10.21更新

山田和樹、日本フィルとの秋の再会を語る
今年6月中旬、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演デビューで大きな成功をおさめ、国際的な名声をさらに高めた山田和樹。2026/2027シーズンからはベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者兼芸術監督に就任する。それでも、日本フィルハーモニー交響楽団への敬愛はずっと変わらないどころか、ますますの愛着が湧いているようにみえる。
「日本フィルは最初に指揮したプロのオーケストラ。10年間正指揮者をしたし、いろんなことをやってきた。いまタイトルはないんだけど、僕はつねに“うちのオケ”だと思ってる。日本フィルの演奏会は、いつもなんかキラキラがある。集中したときに音がぐわって寄って、わっと音楽が沸き立つというか、会場全体がぼわんって盛り上がる瞬間が必ずある。音の合いかたがすごい合いかたをする。あの感覚は他にない、海外のオケにもない、日本フィル独自のものなんです」。
この秋、待望の再会は、彼が得意とするフランスと日本の作品、そして合唱を含むレパートリーだ。
「日本フィルを数多く指揮してきたのに、合唱つきの定期はひとつもなかった。それで今回、プーランクの宗教曲をやれたら面白いなと思い、これと組み合わせて、武満さんの『マイ・ウェイ・オブ・ライフ』を今回初めて指揮することにしました」。
武満徹の前にドビュッシーの『遊戯』、プーランクの『スターバト・マーテル』の前にラヴェルの『ボレロ』を組み合わせるのも独特だ。いずれも作曲家の後期作品ばかりである。
「武満さんの音楽というのは、基本的に美しさで満たされている。それは自然的なものと結びついているから。プーランクは独特で、美しくもあり、すごくクレイジーでもある。その対比が極端なんですよ。単純に言うと僕は『黒い天使、白い悪魔』って言いかたができると思う。ラヴェルの『ボレロ』も対比しかない。そして、くり返すことの恐怖。言わずと知れたこの名曲を後半の頭に置くプログラミングもふつうはないし、4作のコントラストが良い作用を生めばいい。一見ばらばらなんだけど、通して聴いたら、なにかちょっと考えるところがあるかもしれませんよね」。
インタヴュー・文 青澤隆明
日本フィルハーモニー交響楽団
第776回東京定期演奏会
2025年11月28日(金) 19:00開演(18:20開場)
サントリーホール 大ホール
◆出演
指揮:山田和樹
バリトン:加耒徹*
ソプラノ:熊木夕茉**
合唱:東京音楽大学***
◆曲目
ドビュッシー:バレエ音楽《遊戯》
武満徹:マイ・ウェイ・オブ・ライフ −マイケル・ヴァイナーの追憶に−* ,***
ラヴェル:ボレロ
プーランク:スターバト・マーテル,*
| 公演期間 | 公演時間 | 会場 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
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公演期間
2025.11.28(金)
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公演時間
開演 19:00 |
会場
サントリーホール 大ホール (東京都) |
料金
S席 10,000円 A席 9,000円 |
備考 |
| 一般発売 |
受付期間:2025.06.20(金) 10:00~
2025.11.26(水) 23:59 ※11.29(土)公演は予定枚数を終了いたしました。 |
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