【神奈川】イ・ムジチ合奏団

2025.07.25更新

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【神奈川】イ・ムジチ合奏団

全曲目が決定!
広島・長崎被爆80周年に捧げる新作《二輪の花(HiroshimaとNagasaki)》 イ・ムジチ合奏団

◆曲目
コレッリ:合奏協奏曲第1番 ニ長調 Op.6-1
ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲ト短調 RV 531 (チェロ・ソロ:ピエトロ・ボスナ & ルカ・シニョリーニ)
アントニオ・マルコトゥッリオ:The Two Flowers(二輪の花)
ジェミニアーニ:合奏協奏曲第12番 ニ短調 Op.5-12「ラ・フォリア」
───
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」全曲 (ヴァイオリン:マルコ・フィオリーニ)


《二輪の花(HiroshimaとNagasaki)》

新曲募集に寄せて ~ イ・ムジチ合奏団からのメッセージ

私たちイ・ムジチ合奏団は、これまで60年間以上にわたり演奏で日本を訪れています。訪日当初の1960年代初め、日本は経済、技術、社会が目覚ましい発展を遂げました。来日のたびに、私たち皆が日本の人々との出逢いを重ね、感謝の気持ちを抱くようになりました。何年もの間に、日本全土に足を運ぶ中、メンバー全員が少なくとも一度は広島の平和記念公園を訪れる機会に恵まれ、感慨深い気持ちにさせられました。
日本は、核兵器の威力による残酷な体験をした唯一の国であり、2025年はあの恐ろしい出来事から80年目となります。
私たちイ・ムジチ合奏団は、2025年の日本ツアーをどの様な内容にしようかと計画するために、リハーサルスタジオに集まり、練習だけでなく、じっくり時間をかけてさまざまな事柄について話し合いました。被爆から80年目を迎える2025年、人類の歴史に二度とこのような惨事が起こらないよう、言葉と想いを表現できる「音楽」を通して、心から平和を願い、今こそ悲惨な出来事を記憶に残すことに取組む時だと考えました。
こうしてごく自然なかたちで、“I Musici International Call for Scores 2025!”(イ・ムジチ作曲コンクール2025)が生まれました。
たとえ悲劇的な出来事の記憶からでも、何か美しいものが生まれ、後世に受け継がれていきますように。私たちと同じように、音楽を通して平和への願いを育んでいる作曲家のひらめきから生まれるもの、それは尊い人間の心の創造物なのです。

── フランチェスコ・ブッカレッラ
イ・ムジチ合奏団



《プログラムノート》

この作品は、ヒロシマとナガサキという二つの都市がたどった「破壊」と「再生」の運命に着想を得た、4つの楽章から成る組曲です。この二都市は、無防備な市民に対して原子爆弾が使用されたことによる悲劇の、普遍的な象徴として世界に知られています。
第1楽章では、穏やかな8月の朝に太陽が静かに昇る情景が描かれます。広島と長崎の人々が日常の中で目を覚まし、新たな夏の日を迎えようとする静かな時間が流れます。彼らは、まもなく自らが歴史的悲劇の中心に置かれることをまだ知りません。
第2楽章では、爆発という決定的な瞬間が描かれます。激しい音のうねりと緊張感あふれる対位法により、破壊の衝撃が音楽として表現されます。
第3楽章では、「痛み」を描写します。哀悼と祈りに満ちた音調の中で、各パートが親密に対話を重ね、深い悲しみと喪失を静かに奏でます。
第4楽章では、「再生」の情景が描かれます。日本人の勤勉さと精神的な強さによって、破壊された都市が再び立ち上がる姿を音楽が力強く語ります。
《二輪の花》というタイトルには、たとえ花が摘まれても種から再び咲くように、ヒロシマとナガサキもまた内に宿した力によって甦り、かつての輝きを取り戻したという希望が込められています。
作品は最初の静けさへと回帰しながら終わります。これは復興を果たした都市に再び訪れた穏やかな日々と、全世界の人々が戦争の記憶を通じて、平和と連帯、そして真の協力関係を築くことへの願いを象徴しています。

── アントニオ・マルコトゥッリオ


(1) ヴィヴァルディ:『四季』から「冬」より
(2) アントニオ・マルコトゥッリオ:The Two Flowers(二輪の花)より


※席種により予定枚数終了している場合がございます。

日程
公演期間 公演時間 会場 料金 備考
公演期間
2025.09.26(金)
公演時間
開演 14:00
会場
横浜みなとみらいホール 大ホール (神奈川県)
料金
S席(1~2階席) 10,000円 A席(3階席) 7,500円 P席(舞台後方席) 5,000円
備考
受付
一般発売 受付期間:2025.04.25(金) 10:00~ 2025.09.26(金) 13:00 申込み
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