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【先行】東京交響楽団 特別演奏会 ラヴェル:歌劇「子どもと魔法」(演奏会形式)

2025.06.11更新

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【先行】東京交響楽団 特別演奏会 ラヴェル:歌劇「子どもと魔法」(演奏会形式)

音楽監督ジョナサン・ノット
掉尾を飾るオペラ演奏会形式上演

管弦楽の魔術師、ラヴェルが描いた優しく輝く幻想的な物語

ラヴェルが残した2つのオペラのうちのひとつ、『子どもと魔法』は1925年にモンテカルロ劇場で初演された。ラヴェルが「ファンタジー・リリック(詩的な幻想)」と呼んだように、起承転結のあるドラマが音楽で描かれるような通常のオペラとは一線を画す作品だ。舞台は田舎の一軒家。いたずら盛りの子どもがティー・ポットや壁紙や絵本などを手当たり次第に壊すので、モノたちが動き出して子どもに反撃。さらに庭では動物や木々に襲われるが、1匹の怪我をした小リスをかばってリボンを巻いてやるので、みんなは攻撃をやめる。最後は子どもが家に戻って「ママ!」と叫ぶ声で終わる。

原題は「L'Enfant et les sortilège」。フランス語の「レ・ソルティレージュ」は「呪文」という意味で、つまり「子どもと魔法にかけられたもの」と考えるのがいいかもしれない。魔法にかけられた動物やモノたちの世界に入り込むことで、乱暴で自分勝手だった子どもが愛を知るという物語からは、人間にとって愛がどれほど大きな意味を持つのかが伝わってくる。

元々バレエとして書かれた作品なので登場人物が多く、子ども以外は2役あるいは3役を兼ねて歌うのが通常。それだけに歌手の演技力には注目だ。ラヴェルらしい繊細できらめくような音楽が紡ぎ出すファンタジックな世界は、これまでノットと東響が手がけてきたドラマティックな作品とはまた違った味わいを持つ。旬の日本人歌手陣を得て、今、ノットと東響が新しいオペラの扉を開く。

音楽評論家 室田尚子


東京交響楽団 特別演奏会
ラヴェル:歌劇「子どもと魔法」(演奏会形式)

◆出演

指揮:ジョナサン・ノット
子ども:小泉詠子
お母さん、中国茶碗、とんぼ:加納悦子
肘掛椅子、木:加藤宏隆
柱時計、雄猫:近藤圭
安楽椅子、羊飼いの娘、ふくろう、こうもり:鵜木絵里
火、お姫様、夜泣き鶯:三宅理恵
羊飼いの少年、牝猫、りす:金子美香
ティーポット、小さな老人、雨蛙:糸賀修平
合唱:二期会合唱団
合唱指揮・指導:キハラ良尚

◆曲目

ドビュッシー:「夜想曲」よりシレーヌ
デュリュフレ:3つの舞曲 op.6
ラヴェル:歌劇「子どもと魔法」(演奏会形式) (字幕付き)

日程
公演期間 公演時間 会場 料金 備考
公演期間
2025.11.15(土)
公演時間
開演 14:00
会場
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル (東京都)
料金
S席 12,000円 A席 9,000円 B席 7,000円
備考
受付
◎poco会員限定先行販売 受付期間:2025.06.17(火) 10:00~ 2025.06.18(水) 23:59 申込み
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