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ブラームスとレーガーが紡ぐドイツ音楽の伝統といま ~創立70周年記念の日本フィル、沖澤のどか、阪田知樹と待望の共演~

2026.11.06

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日本フィル 第786回東京定期演奏会 チラシ

日本フィルハーモニー交響楽団の12月定期は新世代のマエストロ、沖澤のどかの登場に注目が集まる。ブラームスの交響曲第2番は沖澤にとって特別な作品だという。

「ブラームスの4つの交響曲の中で、第2番は自分にとって一番自然な場所にある、大切な作品です。解き放たれるような、心がほぐされる曲です。今回のプログラムで、レーガーの大作の後に置くのはとても良い対比であり、素晴らしい組み合わせだと思います」。


レーガーのピアノ協奏曲は滅多に演奏されない難曲。ソリストには若手実力派ピアニストの阪田知樹を迎える

「阪田さんは何でも弾ける才能とスケールの大きさを持ち、オーケストラの音を非常によく聴いて演奏されるピアニストです。阪田さん、日本フィルとであれば『どう響かせたいか』という深いところまで掘り下げられると確信しています。長大ですが、ラフマニノフなどが好きな方なら絶対にハマる作品です」。


ブラームスとレーガーの興味深い共通点

「ブラームスはマイニンゲン宮廷楽長だったハンス・フォン・ビューローやその後任のフリッツ・シュタインバッハと交流がありました。今日、ブラームスの交響曲の演奏には『マイニンゲンの伝統』が解釈のベースとして共有されています。そして、レーガーはマイニンゲン宮廷楽団が解散する前の『最後の宮廷楽長』でした。レーガーとブラームスがマイニンゲンという街を通して繋がっていたことをヒントに本公演を掘り下げてみたいと思います」。


プログラムの鍵となる聴きどころ

「どちらの曲も第2楽章が重要な鍵になると感じています。レーガーの第2楽章にはコラール(聖歌)が用いられており、激しさのあとの「祈り」がテーマになります。ブラームスの第2楽章も、明るく朗らかな表情の裏に、深みや温かい暗さがあります。世界で様々な出来事が起こっている今だからこそ、今を生きる私たちの音楽としてリアルに響くはずです」。


沖澤、阪田と日本フィルが紡ぐ音楽は、私たちの耳を次の時代へと拓いてくれるものとなるだろう。まさに70周年に相応しいプログラムをサントリーホールで体験してほしい。

取材・執筆 井上登喜子 音楽学者 お茶の水女子大学副学長・教授





日本フィルハーモニー交響楽団
第786回東京定期演奏会

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2627528

■日程
12月4日(金) 19:00開演 サントリーホール 大ホール
12月5日(土) 14:00開演 サントリーホール 大ホール(※予定枚数終了)

■出演
指揮:沖澤のどか
ピアノ:阪田知樹

■曲目
レーガー:ピアノ協奏曲 ヘ短調 op.114
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73

 
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