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山田和樹が指揮する日本フィル70周年の定期 ──第784回東京定期演奏会

2026.09.28

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山田和樹

2012年から10年にわたり日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者の座にあった山田和樹が、古巣の70周年を寿ぐ。はじめに披露するのは、新作委嘱事業「日本フィル・シリーズ」の第16弾にあたる間宮芳生の《二重合奏協奏曲》(1966年)だ。

「あるとき日本フィルで間宮先生のヴァイオリン協奏曲を演奏することになり、初めて先生にお目にかかりました。相談にうかがうと『他の作品もありますよ』と楽譜や本をどんどんプレゼントしてくださる。とてもありがたい機会でした。今回は先生が働き盛りのころに書いた作品に取り組みます。中身は現代風ですが、器は脈々と受け継がれてきた伝統的なスタイル。間宮先生独特のエネルギーが詰まっていて、そのパワーには圧倒されます」。

バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番には“山田イチオシ”の独奏者が登場する。

「70周年をお祝いするにふさわしいソリストとして、僕がいつも共演候補の筆頭に名前をあげるヴィルデ・フラングにオファーをかけました。この人、普通には弾きませんからね。没入型。だけど奇を衒わない。それなのに独特のアプローチ。別世界を見せてくれる存在ですね」。

日本フィル、チャイコフスキーとくれば、“コバケン”の名前が思い浮かぶ。

「実は日本フィルとチャイコフスキー作品をほとんど演奏していません。師・小林研一郎先生の十八番なので、先生の目の黒いうちは国内でチャイコフスキーを演らないというのが僕の原則。だから日本フィルで《悲愴》を振るというのは、僕にとってはとても意義のあることです。

そうそう、疫病禍で3〜4ヶ月、家にこもっていたころ、毎日、頭の中に自動的にかかる音楽がありました。それが《悲愴》です。この疫病がおさまったらこの交響曲を演奏しようと心に決めました。その思いが、日本フィル、70周年、東京定期、小林先生のレパートリーなどと結びつき、特別な意味合いを帯びました」。


文:澤谷夏樹


日本フィル第784回東京定期演奏会チラシ

日本フィルハーモニー交響楽団
第784回東京定期演奏会

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2627505

2026年10月16日(金) 19:00開演(18:20開場)
サントリーホール 大ホール

■出演
指揮:山田和樹
ヴァイオリン:ヴィルデ・フラング

■曲目
間宮芳生:二重合奏協奏曲 *日本フィル・シリーズ第16作
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 BB117
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》 ロ短調 op.74

プレトーク「本日の聴きどころ」18:30~ 山田マエストロが登場

 
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