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【坂入健司郎コラム】海外オーケストラ・歌劇場の動向

2026.06.12

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ソヒエフ

みなさま、こんにちは!指揮者の坂入健司郎です。関東甲信から西側では梅雨入りが発表され、ジメジメとした毎日ですが、みなさまは演奏会にお出かけでしょうか?
私は、リハーサルの合間を縫って兵庫・西宮の兵庫県立芸術文化センターへ、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の来日公演に伺いました。2000年生まれの新鋭、タルモ・ペルトコスキ氏の指揮で、辻井伸行氏のピアノによる精緻なラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲、そしてマーラー:交響曲第6番を聴きました。それこそ梅雨の中の異様な湿気で、ヨーロッパと大きく異なる環境下のなか、ジメジメした空気を吹き飛ばしてくれる熱演となりました。みなさまも是非コンサートに出掛けて、梅雨の空気を忘れる体験をしてみてはいかがでしょうか!

今日は、海外オーケストラ・歌劇場の動向について取り上げようと思います。

●トゥガン・ソヒエフ、スイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者に

数多くの海外オーケストラとの来日公演やNHK交響楽団への客演を通じて、日本でも馴染み深い指揮者であるトゥガン・ソヒエフが、スイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者兼アーティスティック・アドバイザーに就任するという発表がありました。今年秋から(2026/27シーズン)任期が始まるとのこと。

スイス・ロマンド管弦楽団への初客演は意外にも最近で、2024年とのことですが、2025年10月に指揮したプロコフィエフ「交響曲第5番」がオーケストラのメンバーから絶賛され、今回の就任への契機となったそうです。幸いにもそのときの演奏会の模様はスイス放送協会のインターネットラジオで聴くことができます!凄まじい演奏に仰天!これは楽しみです!!

https://www.rts.ch/audio-podcast/2025/audio/symphonique-sergey-khachatryan-l-orchestre-de-la-suisse-romande-et-tugan-sokhiev-interpretent-des-oeuvres-de-boulange-29022976.html


● ペトル・ポペルカ、バイエルン国立歌劇場の音楽総監督へ

チェコ出身の指揮者ペトル・ポペルカが、2029/2030シーズンよりバイエルン州の音楽総監督に任命されました。バイエルン州立歌劇場とバイエルン国立管弦楽団の音楽監督を兼任することになります。
ペトル・ポペルカはドレスデン国立歌劇場でコントラバス奏者を務めたのち、2019/20シーズンに指揮者へ転向。ノルウェー放送管弦楽団やプラハ放送交響楽団の首席指揮者を務めたのち、2024/25シーズンからはウィーン交響楽団の首席指揮者を務めています。

彼にとってバイエルン州立歌劇場デビューとなった、2025年ミュンヘン・オペラ・フェスティバルでのレオシュ・ヤナーチェク『カーチャ・カバノヴァー』の指揮が音楽監督就任への契機となったそうですが、一度の上演で音楽監督になるとは…!相当な化学反応が巻き起こったことでしょう!かつてはリヒャルト・シュトラウス、最近ではキリル・ペトレンコが音楽監督を歴任した世界最高峰の歌劇場のひとつ。とても楽しみなコンビネーションです!


● マンフレート・ホーネック、ピッツバーグ交響楽団の音楽監督を契約延長

ピッツバーグ交響楽団は、音楽監督のマンフレート・ホーネックとの契約を6年延長し、2033年まで契約したことを発表しました。ホーネックは2008年からその任にありますから、任期を全うするとピッツバーグ交響楽団の歴史の中で最長の在任25年になるということです。
一つのオーケストラと一人の指揮者がここまで長く関係を築くことは近年稀。ぜひとも注目したいコンビです!

今日は、海外オーケストラ・歌劇場の動向についてお話しました。
クラシック音楽についての素朴な疑問や気になることは、日々、皆様からのご質問を受け付けております。
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坂入健司郎Xアカウント: https://x.com/siegfried512

 
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