【坂入健司郎コラム】サプライズの玉手箱!?ハイドンの楽しすぎる交響曲たち

2026.04.10

  • 記事
  • コラム
ハイドン

こんにちは。指揮者の坂入健司郎です。

新年度になりました!新しい生活がスタートする方もいらっしゃると思います。どうか今年度もpoco a pocoを、何卒よろしくお願い致します!
今日は「交響曲の父」ハイドンについて、紹介していきたいと思います。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732 - 1809)は、オーストリア出身の音楽家で、106曲!という大量の交響曲を生み出したことから「交響曲の父」ともいわれる、古典派を代表する作曲家です。
現在はオーストリアの都市となっているアイゼンシュタットに邸宅を持っていたハンガリーの大貴族、エステルハージ家に長年仕えていたハイドンは、ここでたくさんの交響曲や弦楽四重奏曲を生み出しました。交響曲というひとつの「型」を大切にしながらも、すべての曲に新鮮なアイディアやサプライズを盛り込んで、実験的ともいえる多彩な技法を駆使しました。エステルハージ家の外でもハイドンの人気は次第に広まり、パリやロンドンでの委嘱作も増加。晩年には世界的な作曲家となったのです。

今日は、ハイドンが交響曲に仕掛けたお茶目なサプライズを紹介しましょう!


●絶叫!?「びっくり」とタイトルにつけられた交響曲

交響曲第94番は「びっくり」とか「驚愕」という副題でも知られる交響曲で、音楽の教科書などでも紹介されたこともある名曲です。第2楽章のゆったりとした音楽で、誰もが心地よく…眠たくなってきそうなところで、とんでもない大音量でおどかしにかかります!

マルク・ミンコフスキとLes Musiciens du Louvreの演奏は、その大音量のサプライズが…もっとびっくりな仕掛けがあるのです。ぜひ聴いてみてください(^^)

https://www.youtube.com/watch?v=PuN-D5MWC_4


●いつ終わるの!?ひたすらお客さんに拍手をさせるフィナーレ

交響曲第90番はフィナーレが聴きどころ。快活なフィナーレを気持ちよく演奏した後、誰もが終わりを確信して拍手を浴びますが、曲はまだ終わっていません。
ハイドンは、あえて拍手が来るようにオーケストラに全休止をとるよう譜面で指示、お客さんにどこで終わるかわからなくしたのです。

サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルの抱腹絶倒のパフォーマンスをご覧ください!

https://youtu.be/RH9JSy8rysw?si=4SRSIPxc-b3ktQRy&t=2606


●チューニングの音が間違っている!?「うっかり者」のフィナーレ

交響曲第60番は「うかつ者」とか「うっかり者」というタイトルがつけられた交響曲。もともと劇音楽として作られました。
ここでもハイドンのお茶目心が炸裂します。「うっかり者」のフィナーレにふさわしく、途中の弦楽器がチューニングするハプニングを盛り込みます。そして「うっかり」調子はずれの音が多発して大騒ぎになるのです。

ジョヴァンニ・アントニーニと Il Giardino Armonicoの演奏でお楽しみください!

https://youtu.be/lKafJzGgEA8?si=qVZlnyKNQlDu0euo&t=1400


さて、5/5(火)15:00開演、新綱島のミズキーホールにて、東京ユヴェントス・フィルハーモニーの皆さんとともに、弦楽器がチューニングするサプライズのあるハイドン交響曲第60番を演奏します。入場無料!ゴールデンウィークの昼下がり、是非お気軽にお越しください!
どんな演出があるかは、当日のお楽しみに!

https://teket.jp/251/65907

今日は、ハイドンのお茶目なサプライズについてご紹介しました。
クラシック音楽についての素朴な疑問や気になることは、日々、皆様からのご質問を受け付けております。
ハッシュタグ「#マエストロケンシロウに聞く」をつけてXでお気軽に呟いてみてください!

坂入健司郎Xアカウント: https://x.com/siegfried512

前へ   次へ
▲トップへ