こんにちは!指揮者の坂入健司郎です。
北海道では今世紀最大の大雪に見舞われるなど、冬シーズン真っ只中です。
皆様どうか体調にお気をつけてお過ごしください。
本日は2月の注目公演を紹介いたします。それでは参りましょう!
●サッシャ・ゲッツェル指揮 国際音楽祭NIPPONフェスティヴァル・オーケストラ 諏訪内晶子〈ヴァイオリン〉
ヴァイオリニスト諏訪内晶子氏が芸術監督を務める「国際音楽祭NIPPON」。
今年も国際音楽祭NIPPONフェスティヴァル・オーケストラとともに豪華共演が実現します。
2月11日(水・祝)17:00開演、横浜みなとみらいホールの大ホールにて、諏訪内さんはハイドンのヴァイオリン協奏曲第3番と、エストニアを代表する作曲家であるアルヴォ・ペルトの「フラトレス」を披露。ペルトの「フラトレス」はオーケストラ版や、チェロアンサンブル版など様々な編曲がなされていいる名曲で、今回はヴァイオリン・ソロと弦楽器群と打楽器によるもの。神秘的な響きが魅力的な作品ですので、大いに期待されるところです。
マエストロ・ゲッツェルの指揮によるハイドンの交響曲第39番とモーツァルトの交響曲第40番という、古典派の傑作群の演奏にも注目です!
https://imfn.japanarts.jp/program/yokohama-orchestra/index.html
●マーラーの畢生の大作・交響曲第8番を90歳にならんとする巨匠・インバルの指揮で!
19世紀末~20世紀初頭にかけて活躍した指揮者であり作曲家、グスタフ・マーラー(1860~1911)。彼は妻アルマに宛てた手紙で「やがて私の時代が来る」と綴ったことが、しばしば引き合いに出されますが、けっして失敗ばかりの作曲家ではありませんでした。
人生最後で人生最大の成功を収めたのが、「千人の交響曲」と呼ばれる交響曲第8番の世界初演でした。「ミュンヘン博覧会1910」と題された音楽祭の一環として行われた交響曲第8番の世界初演は、現在ドイツ博物館の交通センターとして使われているミュンヘンの新祝祭音楽堂にて、ミュンヘン・フィルの前身であるカイム管弦楽団による170人のオーケストラ、250人のウィーン楽友協会合唱団、同じく250人のリーデル協会合唱団、児童合唱はミュンヘン中央歌唱学校の女性300人、男性50人、独唱者の8人、オルガン奏者1人、そして指揮者グスタフ・マーラーという合計1030人という前代未聞の大編成で行われました。(写真は世界初演の様子。)
3000枚の切符は初演2週間前には売り切れ、初演には、音楽家ではアルノルト・シェーンベルク、ブルーノ・ワルター、ウィレム・メンゲルベルク、オットー・クレンペラー、オスカー・フリート、アントン・ヴェーベルン、リヒャルト・シュトラウス、マックス・レーガー、フランツ・シュミット、ジークフリート・ワーグナー、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ、セルゲイ・ラフマニノフ、レオポルド・ストコフスキが、
文学者ではフーゴ・フォン・ホーフマンスタール、シュテファン・ツヴァイク、トーマス・マンが、その他にもベルギー国王アルベール1世、バイエルン皇太子ルートヴィヒ・ルイトポルトなど、錚々たる著名人たちが足を運びました。
初演は大成功。演奏が終わると、聴衆も演奏者も熱狂の渦に包まれ、拍手は30分近く続いたそう。感動し号泣するトーマス・マンが献辞入りの自著を進呈するなど、大変な反響だったようです。このわずか8ヶ月後にマーラーは死去。遺された交響曲第9番、「大地の歌」は、弟子のブルーノ・ワルターの指揮によって初演されることになるのでした。
そんなマーラーの畢生の大作である交響曲第8番を2月に90歳にならんとする巨匠、マエストロ・インバルの指揮で3公演も楽しむことができます!ホールが2000人程度のホールなので、演奏者が1000人…(実際500人前後が妥当だと思われます)ということは無いと思われますが、各奏者が客席の中で演奏する機会もあるようで、ますます公演が期待されます!
https://www.tmso.or.jp/j/news/34951/
今日は、「2月の注目公演」をご紹介しました。
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坂入健司郎 公式X:https://twitter.com/siegfried512

