【坂入健司郎コラム】秋の注目公演が続々とチケット発売開始!(チェコ・フィル、NHK音楽祭)

2025.05.29

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NHK音楽祭2025

こんにちは!指揮者の坂入健司郎です。

いよいよ蒸し暑い梅雨、そして夏の訪れが楽しみになってくる時期ですが、「芸術の秋」に注目の公演チケットが続々と発売開始になる時期でもあります!今年も海外アーティストが多数来日しますが、今回は2年ぶりに来日するチェコ・フィルハーモニー管弦楽団とNHK音楽祭についてご紹介したいと思います!

●チェコ・フィルが2年ぶりの来日!「黄金時代のコンビ」を堪能しよう!

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団は、1896年に交響曲の「新世界より」で有名なチェコを代表する作曲家・ドヴォルザークが指揮をして自身の作品を演奏した楽団であり、1908年にはグスタフ・マーラーの指揮で自身の交響曲第7番「夜の歌」を初演したという歴史深いオーケストラ。第二次世界大戦や東西冷戦時における度重なる政治的困難を乗り越え、現在チェコ・フィルは新たな「黄金時代」を迎えています。現在首席指揮者を務めるセミョン・ビシュコフは、任期途中に志半ばで世を去った前任の巨匠イルジー・ビエロフラーヴェクの遺志を受け継ぎ、チェコ・フィルとの蜜月関係を築いています。
今回は、ビシュコフお得意のロシア・プログラムが注目です。ウィーン・フィルやシュターツカペレ・ドレスデンなどの名門オーケストラとも名演を残してきたチャイコフスキーの交響曲第5番や、ビシュコフが最も得意とする作曲家であるショスタコーヴィチの傑作・交響曲第8番を披露。美しいチェコ・フィルの音色と相俟って素晴らしい演奏会になることでしょう!
また、2025年1月に「ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集」をリリース、さらにはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスも務める、世界最高のピアニストのひとりであるチョ・ソンジンがラヴェルのピアノ協奏曲を披露。また、若きチェリストであるアナスタシア・コベキナがチェコ・フィルが最も大切にするレパートリーであるドヴォルザークのチェロ協奏曲を披露します。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

●NHK音楽祭が今年もやってくる!

毎年大好評を博しているNHK音楽祭が今年も開催されます。10/3(金)のNHK交響楽団公演には、現在世界的な活躍を遂げている女性指揮者エヴァ・オリカイネンが登場。N響初共演となる児玉隼人のトランペット独奏、ソフィア・リュウのピアノ独奏に期待が高まります。
10/5(日)にはポーランドを代表するオーケストラであるシンフォニア・ヴァルソヴィアがNHK音楽祭初登場。2021年のショパンコンクールで話題となった反田恭平、小林愛実がともにソリストとして登場。指揮はクリスティアン・アルミンクが務めます。
先ほどもご紹介したチェコ・フィルハーモニー管弦楽団はセミョン・ビシュコフとともにNHK音楽祭にも出演!10/20(月)に「プラハの春」音楽祭の幕開けでも毎年演奏される、いわばチェコ音楽の神髄ともいえるスメタナの「わが祖国」を全曲披露します。どの公演も聴き逃せません!


今日は、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団とNHK音楽祭についてご紹介しました。
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