こんにちは!指揮者の坂入健司郎です。
桜も満開になり、いよいよ春の深まりを感じる気候になってまいりました。
先日、ふらりと立ち寄った美術館でひさびさにルノワールの絵を観て、うららかな春を感じ、しばらく吸い込まれるように観入ってしまいました。そんな体験を音楽を聴きながらしていただきたいと思い、今日は春におすすめのクラシックの名曲たちを紹介していきたいと思います!
●うららかな春といえばこの曲!【ドビュッシー:小組曲】
まさにルノワールの絵を観ているような、暖かな色彩とタッチで音を重ねられたドビュッシーの小組曲は、春に聴きたい名曲の筆頭と言えるでしょう。もともとはピアノ4手のために作られた作品でしたが、アンリ・ビュッセルによって管弦楽曲に編曲されました。
フランソワ・ルルー指揮、フランクフルト放送交響楽団の演奏でどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=J_kiMeYKJbY
●天国的な世界へいざなう…【マーラー:交響曲第4番~第4楽章】
マーラーというと、とにかく激情の音楽というイメージが強いですが、聴き惚れるような美しい作品もたくさん書かれています。とりわけ天上の世界を歌い上げた交響曲第4番の第4楽章は、春に聴くにはぴったりの作品です。
ザビーヌ・ドゥヴィエルの素晴らしい歌唱でお聴きください。
https://www.youtube.com/watch?v=hMAR_HtHt2s
●花曇りの夕方に聴きたい【サティ:ジムノペティ】
春は、ひんやりとした花曇りの日も訪れますね。そんな時に聴いていただきたいのが、サティのジムノペティ。サティの世界観に耽溺できる、ラインベルト・デ・レーウの1982年に行われた伝説のライヴをどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=nLQhYmesIR0&t=3540s
●中世スペインの傑作!【モンセラートの朱い本】
モンセラートの朱い本は、スペイン・バルセロナ郊外モンセラート山にある黒い聖母像で知られるモンセラート修道院に伝承される宗教文書の写本で、歌曲の楽譜を含まれています。このジョルディ・サヴァールの演奏は、厳かな宗教音楽の雰囲気を湛えながらもどこか暖かく、エキゾチシズムを存分に感じさせてくれる素晴らしい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=Ka6WlOlBK0Q
今日は、春に聴きたいクラシックの名曲たちをご紹介しました。
クラシック音楽についての素朴な疑問や気になることは、日々、皆様からのご質問を受け付けております。
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