こんにちは!指揮者の坂入健司郎です。
いよいよ桜も開花して、春真っ盛りの陽気となってきました。こんな今日は、春のおすすめコンサートをご紹介していきたいと思います!
●古楽界の「巨匠」ルネ・ヤーコプスが30年ぶりの来日
(C)Philippe Matsas
1946年にベルギー・ヘントで生まれたルネ・ヤーコプスは、若くして多数の言語を習得し、ギリシャ語やラテン語を教えつつ、カウンターテナー歌手として現代における古楽演奏の始祖ともいえるようなグスタフ・レオンハルトやニコラウス・アーノンクールといった音楽家たちとのレコーディングに参加していた音楽家。若くして古楽団体を結成し、フランスを代表する古楽団体となったレ・ザール・フロリサンを創設したウィリアム・クリスティも若い頃はヤーコプスの団体に参加したこともあるという、まさに古楽界の「巨匠」。そんな彼は30年ぶりの来日というから、まさに聴き逃せない来日公演といえるでしょう。
ヤーコプスとともに来日するのは新進気鋭の古楽団体、ビー・ロック・オーケストラ。巨匠と若手オーケストラとの化学反応は、既にレコーディングによって絶賛されています。そしてスンヘ・イムをはじめとする4人のソリストたちとの共演などなど、注目のアーティストたちが奏でるヘンデルのオラトリオは聴き逃せない公演です!
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2455999
●来日70周年!ウィーン少年合唱団が今年も来日!
©www.lukasbeck.com
4~6月にかけて、ウィーン少年合唱団の日本公演がスタートします。
1498年、皇帝マクシミリアン1世により宮廷礼拝堂で歌う6名の少年が集められたことに始まったウィーン少年合唱団は、創立から500年以上の歴史を持つ合唱団です。ウィーン・フィルの結成が1842年のことですから、それよりも350年近く古い歴史を持っているのです。そんな彼らが来日してから今年は70周年にあたる年!さらに、ウィーンを代表する作曲家であり「ワルツ王」として知られるヨハン・シュトラウス2世の生誕200周年ということで、今年ならではの特別プログラムが用意されています。ぜひその美しい美声に酔いしれてみてはいかがでしょうか。
https://www.japanarts.co.jp/special/wsk/
今日は、春のおすすめコンサートをご紹介しました。
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