【坂入健司郎 コラム】クラシック演奏会における疑問にお答えします!

2023.01.24

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コンサートホール

こんにちは!指揮者の坂入健司郎です。
今回は、クラシック演奏会における疑問にお答えします!

●交響楽団と管弦楽団って何が違うの?
交響楽団は「シンフォニーオーケストラ」、管弦楽団を「オーケストラ」という英語を和訳したもの。海外では交響楽団(シンフォニーオーケストラ)は文字通り、交響曲を中心としたオーケストラコンサートに特化していて、管弦楽団(オーケストラ)はオーケストラコンサートのみならず、オペラやバレエなど劇場のピットでの演奏もする違いが明確にされている国もあります。
しかし日本においては、例えば新国立劇場で頻繁に演奏するオーケストラが東京フィルハーモニー交響楽団だったり、東京交響楽団だったりするように、交響楽団と管弦楽団の役割に違いはないと言えるでしょう。

●クラシックを聴く席でオススメってある?
これは大変難しい質問で、好みによって分かれます。
まずオーケストラを本当に均等なバランスで聴きたいならば、1階席の前過ぎず後ろ過ぎない真ん中、もしくは2〜3階の真ん中の席に座れば間違いないでしょう。
オーケストラの音をダイナミックに聴きたい場合は、舞台が近くの2階や3階にあるバルコニー席をおすすめします。正直言って指揮者が立っている場所よりもエキサイティングで臨場感がある音を楽しめます。サントリーホールやミューザ川崎は舞台を取り囲むような席がたくさんあるので、どのくらい舞台に近い席が好みかいろいろ試してみてはいかがでしょうか。
また、オーケストラではなく、ピアノや楽器、歌でもオススメの席は変わります。また演奏家によっても変わるのです。例えば、パワフルな演奏を堪能したいアーティストならば少し後ろの席、囁くような繊細な声を堪能したいなら最前列…などなど。ピアニストのリサイタルではピアノを弾いている様子を観たいためにピアノの鍵盤が見える席をお気に入りにされているお客様もいらっしゃいます。自分にとってのベストポジションを見つけるのもクラシック演奏会をたのしむ醍醐味のひとつです。

今日は、クラシック演奏会にまつわる疑問にお答えしました。これに限らず、クラシックの演奏会についての素朴な疑問や気になることは、日々、皆様からのご質問を受け付けております。ハッシュタグ「#マエストロケンシロウに聞く」をつけてTwitterでお気軽に呟いてみてください!

 
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