高度な技巧と情緒豊かな表現で魅せる実力派ヴァイオリニストの松田理奈が、昨年に引き続きふたたびとなる東京オペラシティでのリサイタルを開催。
プログラムはモーツァルト、バッハ、フランクと、華やかな王道の作品が並ぶ。
「昨年は重厚感のあるプログラムだったので、今年は一変、キラキラした曲を集めました。フランクはもちろん王道中の王道。これまで何度も演奏してきました。モーツァルトはいちばん好きな作曲家で、タケミツメモリアルで弾く楽しみは、また格別。バッハの無伴奏も明るく華やかな1曲です。あの高い天井から、音が降ってくる感覚を楽しんでいただけると思います。」
共演のピアニストは、これまでも何度も共演を重ねてきた清水和音。
「和音さんとは、コンサートはもちろん、レコーディングでもご一緒しています。和音さんのピアノはまるでオーケストラのような感覚にもなって、本当に想像力の深さが桁違い。一緒に演奏することは人生のご褒美のようです。」
一方、大阪のフェニックス・ホールでのリサイタルは、小品を中心としたプログラムとなる。
「ヴィルトゥオーゾから、心に沁み入るようなメロディーまで、ヴァイオリンのさまざまな面を楽しんでいただけるプログラムにしました。東京公演も大阪公演も、どちらも本当に好きな曲ばかり。どちらも聴いていただきたいですね。」
先生方や家族、周囲の方々に応援された「手作り」のリサイタルだったという14歳での初リサイタルの録画を、今でもたまに見るという。
「ヴァイオリンを本格的にやり始めたのは遅いほうだったと思います。小学校6年生の時にやっとコンクールで賞がいただけて、初めてのリサイタルは中学校2年生でした。その後、日本音楽コンクールで第1位をいただいた時の本選が、東京オペラシティ。だから今でもオペラシティは特別なホールです。」
リサイタル・デビューから25年。松田理奈の充実した“いま”を心ゆくまで堪能する機会となるに違いない。
写真:松田理奈 ©AkiraMuto
松田理奈ヴァイオリン・リサイタル
〈東京公演〉
2024年11月4日(月祝) 14:00開演/13:20開場
東京オペラシティコンサートホール
全席指定 S席:6,000円 A席:5,000円 B席:3,500円
ピアノ:清水和音
■プログラム
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 KV454
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2418316
〈大阪公演〉
2024年9月28日(土) 14:00開演/13:30開場
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
全席指定 6,000円
ピアノ:伊舟城歩生
■プログラム
ラヴェル:ツィガーヌ
エルガー:愛の挨拶
クライスラー:美しきロスマリン/前奏曲とアレグロ/テンポ・ディ・メヌエット
バッハ:G線上のアリア
ヴィターリ:シャコンヌ
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 二短調 Op.108
フィンジ:エレジー ヘ長調
マスネ:タイスの瞑想曲
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2422793

清水和音 ©Mana Miki

伊舟城歩生 ©Shigeto Imura