【坂入健司郎コラム】コロナ禍、そして、戦禍に見舞われたウクライナ国立フィルが4年ぶりの来日!

2023.11.22

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ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団2

こんにちは!指揮者の坂入健司郎です。
今日はウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団の来日公演をご紹介します。


ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団は、ウクライナの首都キーウを本拠地とする国立のオーケストラで、文字通りウクライナを代表する実力を持つ楽団です。2022年から続くロシアとの戦争下においても演奏会は続けられており、空襲警報による中断をものともせず戦時下のキーウの人々に音楽を届けております。

毎年、年末年始に日本へ来日公演を開催しておりましたが、コロナ禍と戦禍が重なったことで今回は4年ぶりとなる待望の来日公演となりました。全国17公演という精力的なツアーは、1996年から27年にわたり音楽監督を務めるミコラ・ジャジューラが全公演を指揮します。

とりわけ、12月22日に池袋・東京芸術劇場で行われる公演は、ドヴォルザークの交響曲第9番 《新世界より》と、日本における年末の定番曲となっているベートーヴェン:交響曲第9番《合唱付き》を一挙に演奏する超豪華プログラム!歌手もウクライナ国立歌劇場で活躍する方々が来日します。チケットはぴあでも発売中。チケット代金のうち1,000円は、人道義援金として在日本ウクライナ大使館を通じて寄付されるとのこと。

ひとりの人間として、終わりのみえない戦争に無力感に苛まれるときもありますが、平和へのきっかけになることを祈りつつ、年の締めくくりに演奏会へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

今日は、ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団についてご紹介しました。クラシック音楽について素朴な疑問や気になることは、日々、皆様からご質問を受け付けております。ハッシュタグ「#マエストロケンシロウに聞く」をつけてTwitterでお気軽に呟いてみてください!坂入健司郎Twitterhttps://twitter.com/siegfried512

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