前回、ジルベスターコンサートやニューイヤーコンサートなどを観劇する際の服装について、少し取り上げてみました。
私も、初めてクラシックのコンサートへ聴きに来てくださる仲間をお招きするとき、しばしば訊かれるのが「ドレスコード」。
そこで、今日はクラシックのコンサートへ出かける服装について掘り下げていきたいと思います!
日本のクラシック・コンサートでは、ドレスコードがほぼありません!仕事帰りや買い物帰りでも思い立ったら、家に帰って着替える必要はナシ。
是非ふらっと演奏会に足をお運びください!
ただし、タンクトップ、短パン、サンダルなどの極端に露出の多い服装は控えましょう。
特にサンダルはホール内で歩くたびに音が響いてしまうため(※想像以上にホール内は物音が響きます!)NGです。
同じ理由で、音が鳴るキーチェーンや過度なアクセサリーなども事前に外して音が鳴らないように仕舞っておきましょう。
一方、ヨーロッパの主要な歌劇場(ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン国立歌劇場やロイヤルオペラなど)、または音楽祭(ザルツブルク音楽祭やルツェルン音楽祭など)は、少し気をつけなければなりません。
男性はダークスーツや、ジャケットを羽織ってネクタイのスタイルであれば間違いありません。
女性ならば、ワンピース、スーツ、ロングドレスなどの服装が良いでしょう。
価値観が多様化している時代ですから、どんな服装でも演奏会場で追い出されるようなことはなく、「外国人観光客」として笑顔で迎え入れてくれると思いますが、「郷に入っては郷に従え」というスタンスが最もその文化をリスペクトした姿勢です。
ぜひ海外旅行でクラシックを鑑賞する際は、フォーマルな服装を一着持って行くことをお勧めします。
さて、出演するメンバーの服装には決まりがあるのでしょうか?
性別問わず正装が基本ですが、女性の場合ですと黒のドレスが指定される日もあれば、パンツ着用がOKの日もあったり、演奏会によって様々。
ときにはカラードレスの指定があるコンサートもあるので、その際は隣で演奏する方と色が被らないように配慮し合うことも。
男性は、ダークスーツもしくは燕尾服が基本。ただし、蝶ネクタイの場合や棒ネクタイが必要な場合、はたまたノーネクタイでOKの日など、こちらも演奏会によって指定がまちまちなのです。
オーケストラによっては、衣装が支給される団体もありますが、基本は演奏者自身が用意するケースが多いです。
ホールに着いたら、舞台を見渡して演奏家たちの服装に注目してみるのもコンサートの楽しみの一つになるかもしれません。
今日は、コンサートを楽しむ際の服装についてまとめてみました。
是非、気負いすることなくリラックスしてクラシックのコンサートに足を運んでみてください!
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