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【Blog】リサイタルリハーサルと高野聖!(その2)

2025.10.13

  • BLOG

実は繋げて書いていたのですが長すぎたので2つに分割笑

皆様こんにちは!
今井俊輔です!!
年末に向けてグイグイと進む中、僕もグイグイと進行中です。
リサイタルのリハーサルと同時に進行しているのですが、オペラ「高野聖」の立ち稽古がどんどん濃厚になってまいりました🎵

高野聖は泉鏡花の作品です。
様々な舞台で様々な手段で、この高野聖は扱われます。
明治時代の文豪「泉鏡花」がまさかオペラになるとは泉鏡花もびっくりだとは思いますが笑
実は泉鏡花の作品がオペラになっているのは結構あります。
「天守物語」「夜叉ヶ池」「滝の白糸」等々・・・。
明治時代にこのファンタジーの先駆けのような作品は個人的に熱いし萌えです笑
泉鏡花の作品は現実からファンタジー(魔界)に突入する瞬間はいつも突然です。
えっ?はいってたの?
いつのまーーにーーー。
ってあれよあれよと魔界へようこそ笑

「高野聖」ではそんな突然の魔界へようこそ!な状況から現実にちょいちょい戻してくれる人がいます。
それが「親仁」です。
おやじと読みます🎵
それが今回の僕の役です笑

この作品は上人役と女役が長大なのですが、この親仁がひょいっと。
ぬるっとかな。
現れてちょいっと上人を現実に引き戻したいのかなぁみたいな言葉を発して袖をちょいちょい引っ張るんです。
そして彼だけは現実とファンタジーを行き来できる事を許されているキャラクター。
バリトン冥利に尽きる「親仁」という名前笑

控えめに言って最高です。

そんな高野聖を今回演出してくださる「原純」さん。
演出、演者で携わるのは初めましてなのですが実は!
なんとご一緒しているんです。
舞台上で笑
僕が東京二期会での本公演デビューとなりましたライプツィヒ歌劇場との提携公演オペラ「マクベス」で助演として乗ってくださっていたのです!

ダンカン王の護衛だったりまた亡霊だったりと様々なところで舞台をキュッと濃厚にしてくださっていました🎵
原純さんはオペラ演出家のペーター・コンヴィチュニーの高弟でもありますので、コンヴィチュニーの演出を中からサポートするという立場で参加してくださっていたのです。

僕はそれ以来、原さんの作品に参加したい参加したいと思いながら12年が経ちようやくご一緒することができました!!
まあなんという幸せ。

ペーター・コンヴィチュニーは日本ではブーイングも飛びますがかなり奇抜な演出家として知られています。
僕の出演したマクベスももちろんそうでした。

これは「異化効果」といって意図的に見慣れない、異様なものにすることで本質や意味を考えさせる、認識させるといった演出技法です。
ドイツの劇作家ブレヒトという方が提唱したもので、観客が作品に感情移入して没頭することを防ぐ・・・。

とあるのですが、日本の観劇の仕方や日本人の性格上なかなか難しいと思っております。
と、ここまで書くとじゃあ今回の高野聖はもしかして!
と思いますが笑

かなり没頭すると思います笑
秀逸です。
演出も、演者も。
最高!
オペラ盟友の城くんはもう上人にでしかない。いや、「ペニシリンです!」って言うのが似合いそうなくらいもう雰囲気出てます。
女役の富平さんももうそりゃ、彼女に誘惑されたらそりゃ馬にでもカエルにでもなってしまうでしょうよ!というくらいピッタリ。
で、親仁もねピッタリだと思いますよ笑
他のキャストもまぁ、濃い濃い。
個性的な人たちよく集めたねってくらい際立ってます。
尖ってます。

薬売りもすんごいバリトンだし、私役もバリトンだし、親仁もバリトンだし。
バリトン多くない?ってくらい多い現場です笑

バリトンフェチの方は是非高野聖へ!!なんてね笑

来てね🎵

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