【Blog】蝶々夫人終演しました!そしてバリトンコンサートへ!!
2022.09.14
- BLOG
皆様こんにちは!
今井俊輔です。
ついに5年ぶりとなる東京二期会オペラ劇場「蝶々夫人」が千龝楽を終えて幕を閉じました!
ご来場くださいました皆様本当に感謝しております。
座席も存分に入っており、10日の公演はほぼ満席という演者にとってとっても幸せな一日になりました。
御年96歳という栗山先生の何十年前から変わらぬセットで受け継がれてきた蝶々夫人いかがでしたでしょうか??
この舞台セットが何十年前にも出来上がったと考えると、当時の舞台だとかなりモダンに感じたのではないかなと思います。
伝統的なカツラと着物、セットですが、細かく見ると生けてある花はモダンですし、ピンカートンのために蝶々さんが畳ではなく板場にしたという設定も今なお舞台に新しさを感じます。
桜の木に花びらを仕込んであって、触れたり通ったりするとヒラヒラと落ちるのも時間の芸術を感じさせます。
時間を感じさせるといえばピンカートンからもらった小鳥が3年後にもの凄く増えていたのもポイントでしたね笑
まだこの栗山演出の蝶々夫人を体験できていない方々には是非とも見ていただきたいなと思っております。
2日とも観に来てくださった方には僕の一つ違ったアクションも見ることができたかと思います笑
領事官というまさにバリトンらしさ全開の役でしたが、根本には日本人をどこか見下しているアメリカ人。
でも、日本人にも好印象をあたえるような礼儀を知っている領事官。
だけど、どことなくピンカートン(当時の結婚式がセットになっている長崎での遊び)を承知している。
でも、蝶々さんはいつもと違うことを雰囲気でわかっていて忠告している。
でもやっぱりどことなく台詞は下にみてる(笑)
だけど、アメリカ人の血が入っている子供がいると知ると途端に無視できなくなる。
ああ、なんとバリトンらしい笑
声も落ち着かせて安定させて、なおかつ響かせないといけないというまあなんとも複雑な方でございました笑
まあ、そんな役が大好きなのですが。
さて次はバリトンコンサート「秋」が待っております!
大阪、東京でございます!!
素晴らしい音楽がそこには待っております!
少しずつコロナもまた落ち着いてきておりますので、皆様お聴き逃しなさらないように笑
特に大阪公演はゲストに宮里直樹さんを呼んでおります。
この蝶々夫人の盟友でもあります笑
蝶々夫人の裏話やこだわりを二人でお話しようかなと思っていますので、ここでしか聞けない話も飛び出すかもしれません。
是非ご来場お待ちしております!!!!