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Grasshopper WEST vol.1/LIVE REPORT公開!

2023.11.15

  • REPORT

チケットぴあが若手バンドを応援するライブハウス企画『Grasshopper supported by チケットぴあ』。
記念すべき初の関西公演となったWEST vol.1は10月30日(月) MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎にて開催された。
今後のライブシーンでの活躍も期待される、今回出演した関西の若手バンド達のパフォーマンスをライブレポートにてお届け。


Noranekoguts


トップバッターを飾るのは、2ピースバンドNoranekoguts(ノラネコガッツ)だ。
重厚なドラムビートで始まった「でもね、言葉じゃあらわせない」では、浮遊感のあるインディーサウンドと、激しいガレージサウンドが同居した構成に、彼女たちが鳴らす音楽の世界観に一気に引き込まれていく感覚を味わった。続く「Shazam!」では、ギターとドラムの掛け合いに聴き入り、そのサウンドに溶け込むように入ってくるガッツ(Vo/Gt)の芯が強く、どこか気だるげなボーカルが素晴らしい化学反応を生み出していく。体中に入り込んでいくような迫力のあるサウンドが会場中に響き渡った。


“Grasshopper関西初開催、おめでとうございます!”と始まったぽてと(Dr)のMCでは、11月22日に心斎橋Pangeaにて行うワンマンライブの話題に触れる流れとなった。続いて、ゆったりとしたオルタナティブなサウンドが夜にぴったりな楽曲「愛日」では、サビのぽてと(Dr)の相性抜群なコーラスで心地良い盛り上がりを見せ、「なみだの肴」では目を奪われるような激しいドラムとリズミカルなギターが、青い照明とミラーボールの演出と合わさっていたのがとても幻想的な光景であった。
ラストを飾る「気まぐれのセンス」では、“みんな分かってる 僕らは噓つきだ”と言葉を紡ぐように感情を込めて歌う姿が印象的であり、最後には激しくギターをかき鳴らし、幸福感に包まれるような空間を作り上げていった。




フリージアン


美しいアルペジオから始まった「サトラ」で早速会場を温かく包むと、続いて激しいドラムサウンドが気持ち良い「仰げば尊し」でさらに会場の盛り上がりを加速させた。サビ前でマエダカズシ(Vo)が観客に向かって指を指すと、それに応えるように観客が拳を突き上げる光景が生まれていった。

さらにスピードを加速させていくステージは「ノンアルコール」へ。エメラルドグリーンの照明をバックにMASASHI(Gt)、マエダカズシ(Vo)、隆之介(Ba)が肩を寄せ合って演奏するシーンが印象的であった。



“皆が温かく迎え入れてくれて嬉しいです!”と、マエダが観客に向かってにこやかに気持ちを伝えると、10月25日にリリースした新曲「お願いダーリン」を披露。ミドルテンポで厚みのあるサウンドと心に刻み込まれるような力強く伸びのあるボーカルに観客は拳を掲げて応えた。“俺はこれからも歌い続けることを誓います!”と叫んで始まった「宣誓!」では、アップテンポでヘヴィーなギターサウンドが印象深く、ボーカルの圧倒的なカリスマ性も発揮されたナンバーだ。「悲しみの全てが涙ならば」では、メロディアスなサウンドに手拍子が止まらない。“ラスト1回、歌える人は歌ってください。歌えない人は拳を上げてください!”と呼びかけると、サビでのシンガロングが始まった。拍手喝采の中、メンバーはステージを後にした。




からあげ弁当


ドラムロールと共に幕を開けた「brother」では、前衛的なリズム隊とアップテンポなスピードを武器に会場の熱気を一気に沸かせた。それに続く「チキン野郎」、「バカ野郎」と、パンキッシュなサウンド感が増していき、合唱が巻き起こる熱狂ぶりに。「街を走る」では、ギターとベースの掛け合いに見蕩れながら思わず横に揺れてノッてしまうようなキャッチーさが楽しく、サビでは観客が拳を上げながら飛び跳ねるシーンも見られた。


“関西初開催の3組のうち、貴重な1組に選ばれて嬉しいです!”と焼きそば(Vo/Gt)が笑顔を滲ませ、続いて新しくリリースされるアルバムからの楽曲「金曜日」を披露。“緊張するけど、頑張ってやろうか!”と言葉を残しながら始まると、序盤のミドルテンポでバラード調のサウンドからアップテンポなスピードが出てくる構成が面白く、オレンジの照明が何とも言えないノスタルジーさを感じさせた。「美々」では、早速手拍子が鳴り響く盛り上がりを見せ、そのままの流れで「ORANGE」へと突入。メンバーのシルエットが映る照明が印象的であり、“君はもう1人じゃない”と心に訴えかけるような力強いボーカルが会場中に響いた。


ラストスパートには「乾杯をしよう」、「チキン野郎」と、ノリやすいアップテンポなビートで、拳を突き上げる観客との一体感を生み出すステージで盛大に締め括った。


Text by 川越光希
Photo by 桃子

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