Grasshopper vol.0/LIVE REPORT公開!
2022.03.17
- REPORT
「Grasshopper vol.0」が、11月20日に東京・下北沢CLUB Queにて開催された。
最初に登場したのは、関東圏内で活動する栃木県足利のロックバンド、菜ノ葉。(ナノハ)。ライブはサヤカ(Vo/G)の歌とギターから始まる「日々」で幕を開けた。シンガーソングライターとして活動していた経験もあるサヤカの歌の表現力は抜群。確かな歌唱力でオーディエンスを自分の世界へ引き込むと、ベースとドラムが合わさりロックの波へとなだれ込む。

菜ノ葉。

サヤカ(菜ノ葉。)
歌われるのは、日常の中にある若者の心情をそのまま反映したような言葉の数々。自分の存在について想う「遠燈」や、自問自答を繰り返す「repeat」など、髪を振り乱しながら全身で演奏。「私はいつだって歌い続けるし、また必ずここに立ちます。またライブハウスで会いましょう」。そう言って再び激しく情熱的な歌声を響かせ、最後は「Good bye my self」をすべての力を爆発させるように演奏しステージを後にした。

もう一組は、東京を拠点に活動する4ピースロックバンド、alter girl。10月に下北沢の12会場で行われたサーキットフェス『KNOCKOUT FES 2021 autumn』に出演し、ライブハウスMOSAiCのトップバッターを飾った注目株だ。ドラムの周りに集まったメンバーは互いの手をタッチし合い気合を込める。熱源(G)の透き通ったギターの音色から始まり、静かにどや(Vo/G)の歌へと続く「零れた隙間に」でライブがスタート。MCは少なく、次々と演奏してギアを上げていく。

どや(alter girl)
ノスタルジックな風景が浮かぶような演奏と文学的でクールな歌声。そこから一気に感情を爆発させるように変貌を遂げる破滅的な演奏。1曲の中に静と動を共存させてドラマティックに展開する楽曲が聴き手の心を刺激する。Music Videoが1万PVを突破した「deep blue」は、印象的なギターのフレーズとサビが頭の中をループして離れなくなる。ラストはこの夏リリースした配信シングル「TEEN-AGE Fan'club」をこの日一番の熱さで披露し、イベントを締めくくった。

熱源(alter girl)

涼(alter girl)

せを(alter girl)
Photo by Nanami Shinkai