NEW

CRAZY VODKA TONIC「音溢城下~城下町から全国へ溢れんばかりの音楽と思いを~」Vol.83

2026.04.01

  • COLUMN
【CRAZY VODKA TONIC】アー写

池上優人
3月13日。
広島セカンドクラッチの扉を開けた瞬間、どこか懐かしい匂いがした。
ライブハウスの匂い、久しく出入りしていなかったからか。
「久しぶりだな」と同時にワクワクしてきた。

最近はバンドでステージに立ったばっかりだったから
アコースティックギター、一本で歌う夜は、少しだけ心細くて、でも同時に静かで、整った時間だった。

リハーサルで鳴らした時。
その響きが思ったよりも素で、隠すものが何もないことに気づく。
音数が少ない分、ごまかしが効かない。
声の揺れも、呼吸も、言葉の一つひとつも、全部そのまま客席に届いてしまう。

でも、それがよかった。

歌っているうちに、だんだんと余計なものが削ぎ落ちていく感覚や最後に残るのは「歌」そのものだけになる。
普段、バンドの音の中で歌っているときとは違う、もっとシンプルで、もっと直接的な感覚。

歌詞の一行一行を、改めて自分でなぞるように、
「ああ、この言葉ってこういう意味だったのか」と、
少し遅れて理解していくような瞬間もあった。

不思議と、すごく気持ちがよかった。

楽屋に戻ると、初めましてのアーティストたちがいて、
挨拶から始まって
誰かのライブを見て、「いいな」と思ったり、
「こんな表現もあるのか」と素直に驚いたり。

久しぶりのブッキングライブは、思っていたよりもちゃんと刺激的で、
どこか初心に戻されるような一日だった。


当日、交通のトラブルで来られなかった人がいた。
せめてもの形として、一曲だけインスタグラムに載せた。

もしまだ見ていない人がいたら、
よかったら、そっと覗いてみてほしい。

そしてライブが終わったあと、広島の夜。
飯がうまくて助かる。

気づいたら、全部許されたような気分になっていて、
食べすぎていた。

イタリアン、寿司に、油そば

たぶん、2キロくらい増えている。

まあ、それはそれとして。
あの夜の余韻を少しだけ身体に残したまま、
また次に向かう準備をする。

とりあえず、ジムに行こうと思う。

絞れ池上、上げろ池上

次回乞うご期待。

前へ  
▲トップへ