【VOICE】■解説・DVD「HERE IS MY ANSWER」

2022.09.01

  • Voice

雨にご注意ください。

 

今年の5月6月にかけて東名阪で開催したツアー、

「HERE IS MY ANSWER 」の東京公演を収録したDVDと、

そこから10曲をセレクトしたLIVE CDをリリース致します。

 

DVD

 

今回のツアーでは新旧の作品から選曲した楽曲を、

ギター、キーボード、ベースの演奏でアレンジしています。

スタジオ・レコーディングとまた違う演奏をぜひ聴いてください。

 

音の面では、ライブ会場ではマイクで集音した音のほかに、

楽器の生音や壁や天井からの反響音など、

様々な要素がMIXされた音でバランスが取れていますが、

DVDではマイクで集音した音のみだけで再構築しています。

 

そして、LIVE CDとDVDでも多少違ったMIXに仕上げています。

それはどういうことかというと、

映像(DVD)では画面に映っている人が出している音を聴きたいですし、

映像で拾われている物事に沿った音を聴こうとします。

ですので、そのようにバランスを取っています。

一方で、CDは映像がありませんのでよりボーカルを中心に、

楽曲本位でまとめらています。

 

またコンサート会場では曲ごとに全体のスピーカー音量も違うんですよね。

小さい部分や、大きい部分を作りながらSTORYを演出しています。

DVD(映像)は、極端に言うと無音でも観ていられますのが、

CDのほうはさすがに無音はだめです。

そんなわけで、DVDと比べると全体の音量を均しています。

 

調整に関して毎回面白いなと思うのは、当たり前ですが、

ささやき声(小さな声)を大きくすることもできますし、

叫び声(大きな声)を小さくすることもできます。

音量的には一緒でも、表現としてはまったく違います。

ものすごく大きな音量のささやき声と、

ものすごく小さな音量の叫び声。

遠くの方で叫んでいる声と、耳元でささやく甘い声、

どっちも、グッとくる表現ですが、方向性は別物です。

音量だけの問題ではないということです。

 

耳元で叫ばれても嫌ですし、

遠くのほうでささやかれても、え?何?てなります。

じゃあ、何メートルくらいの距離で?

これは例えですが、そんなふうに、

編集における選択肢は無限大です。

 

楽器演奏にもそれはあります。

小さく弾いた音、小さく叩いた音、を大きくする。

その逆もあります。

その中間くらいの操作ももちろんあります。

それらを合わせて、

実際のプレイとはまた違うもの(演出)に仕上がるのです。

 

ですので、サラッとやっているようで、

エンジニアさんの仕事とういうものに、

活かすも殺すもかかっていますし、

作品の仕上げはエンジニアさんの仕事(感性)にほかならないわけですね。

 

LIVE DVDとLIVE CDぜひ楽しんで欲しいと思います。

 

さらに、今回、なにかお楽しみをということで、

メンバーとの副音声も収録。

バビさんとアキラくんと3人で話しました。

演奏に関する話題や、楽器のこと、ミュージシャンの気持ち?

普段は聞くことのない話題満載ですので、こちらもぜひ聞いてください。

3時間くらいありますので、途中、だんだん収録だということを忘れて、

世間話のようになってしまっていますが、

ちゃんと私が後から全部聴き直して、

これはギリギリかなという部分もありましたが、

確認していますので大丈夫です。

 

 

 

DVD作品を作る時、私自身、作業の様々な段階でチャックをします。

いっかい観ると3時間ですが、それをなんかいも。

普通に暮らしていれば、動く自分の姿を、

3時間も客観的に見続けることはないと思います。

ある意味辛い作業といいますか、しんどい作業です。

 

体重計に乗るのが怖い。

そんな体験をされたこともあるかと思います。

現実を知ることは怖いことですし、

本当の自分を見ることは辛いことです。

観ないでいたかった、知らずにいたかった。

そんなことも数知れません。

 

確認の映像や音源を聴きながら、

なんど途中でストップボタンを押したくなるかわかりません。

でも、押してはだめなのです。

リモコンは隣の部屋に置いてくる、そのくらい覚悟で臨みます。

 

しかしですね、これが勉強になります。

楽曲のこと、パフォーマンスのこと、

ミュージシャンがどういう演奏をしているか、

ゆっくりじっくり観る機会でもあります。

自分のコンサートを自分で観られませんからね。

 

そんなふうにたくさんの方のご協力を得て、時間を経て、

制作作業を進めて参りました。

こうしてツアーが形になり嬉しく思います。

 

アマチュア時代からいろいろな活動があり、

様々なライブがあったと思いますし、

あれはよかったな、、という記憶に残るものもあります。

でもCDだったり、DVDだったり、形になっていないと、

だんだん薄れていって、なかったことのようになってしまうものも。

なかったことで全然いいというものもありますが。

今回の「HERE IS MY ANSWER」に関しては残せてよかったです。

 

ぜひ、ご覧になってください!

 

 

 

 

 

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