【VOICE】■作曲の日々、いったん終わる
2025.02.05
- Voice
2025年の30周年イヤーに、
2022年の「Q&A」以来となる、
ニューアルバムのリリースを視野に、
どんどん準備を進めています。
と日記には書いておきました。
龍角散。
さて、昨年春にEP7「君が僕の元気」を出し、
各種ツアーを行なって、昨年の秋以降から、
少しずつ曲作りを続けてまいりました。
その後も、秋の遠回りツアー、
12月のアコースティックツアーをやり、
年中、いつも曲順を考えていましたが、
楽曲提供などもいくつかさせていただいたりしながら、
11月の終わりくらいからだんだん本格的に取り組みを再開。
年末年始はつい旅行に行ってしまった私ではありましたが、
なんだかんだで年明けくらいまでに、
15曲くらい書きました(本当)。
そこから8曲を選んでさらなる作業。
いろいろやりながらの感触の中で、
そこからさらにバランスなども考えて、
当面のセレクションとして5曲選び次への作業。
作っている時は、
数多くの選択や判断の繰り返しですが、
困った時や考えてもどうしてもわからない時は、
どうしようもありません。
そこで、
判断に迷った時は、
数日、少し時間を置いて、
公平性や地平線のような心を
取り戻すための時間を持ったりしました。
その間の数日は別の作業をして。
やはり、
苦労した時間や、
難関を乗り越えた自分への、
まだ冷めやらぬ新鮮な熱や、
ピンポイントなこだわりや、
火照った思い入れが判断の邪魔をして、
物事を冷静に見れない時ありますね〜
時間を置いて、しばらくして、
なんのことだったか一度きれいに忘れてから、
もう一度、現状に向かい合ってみます。
私のスタイルとしては、
曲ができたら自分でアレンジもして、
いっかいセルフ・レコーディングをします。
4thアルバム「フクロウの唄」などは、
それをほぼそのままリリースしました。
この作業で作ったものは、
プレゼン用であり、自分の確認用なので、
最終的にそのまま丸ごと無駄になることもあります。
ですが、こうした時間を通じて、
曲にどんどんどんどん気持ちが入りますし、
楽曲への想いがしんしんと募って行きます。
だから私にとってはとても大事な時間です。
包丁人味平で、味平が団英彦との、
点心礼勝負の「肉の宝分」対決で、
普通は無駄とも思える「くず肉」まで処理していた。
しかし後々、それが「味平チャーハン」を生み勝利。
無駄なことが重要だった・・・、みたいな感じですよね。
今回はいろいろと意見を伺ったり、
力を貸していただいている方々もいるので、
そこはたいへん助けられています。
またリリースになる頃に、
いろいろな創作エピソードも交えて、
たくさんお話できたらなと思います。
さて、全体の作業としては、
ここのセルフ・デモ音源作りの段階がやや長かったのですが、
なんとかZENBOと言いますか目処が見えましたので、
ついに4曲を最終セレクトして、
いよいよ、このシリーズの、
仕上げのレコーディングに進むこととなりました!
2月下旬から弾き語りの全国ツアー17公演が始まりますので、
この作業が、いくらどんなに楽しくても、
これをいつまでもやってらんないっていうもあります。
そこで、
今作も仕上げを信頼できるアレンジャーに委ね、
ボールを渡したら急に精神的な豹変をして、
ここからは人ごとのような態度で、
やや無責任に変化や推移を楽しみます。
植物なんかもそうなんですが、
ずっと下から見上げていると、
樹々は好き放題に枝を伸ばしているだけのようにも感じますが、
反対側である、2階や3階から見下ろすと、
隣り合った数本の木々が、
うまい具合にびっしりと葉を隙間なく広げ、
太陽の光を残さず受けていることに気が付きます。
なんというレイアウトかと。
大事なものは、一度、わざと離れたほうがいいんですよ。
立ち位置を変えると見える景色があります。
話は360度変わりますが、
以前からのマイ目標としては、
2月21日の私の30周年記念日に、
気持ちの表れとして新曲を発表したかったのですが、
それはちょっと時間的にぜんぜんだめですね。
難しくなりました。
いやどうしても!と慌ててもいいんですが、
必要以上に時間を巻こうとすると、
一緒にやってもらう人たちを、
悪い時間の渦に巻き込むことになり、
いろいろ負荷がかかります。
まあそこまで無理なことをしなくてもなあ、
という令和七年の気分があります。
じっくりでいいですよね。
これを書きながらも、
私の自家製デモ音源4曲を、
いつまでもいつまでも流していますが、
なかなかいいじゃないですか〜
早く聴いて欲しくて、
じっくりしたくなくなりますが、
このまんじりともしない感覚も良いものです。
ところで、
これまでの制作こぼれ話としては、
夜寝ていて、早く続きの作業をしたくてと言いますか、
早く新たなアイデアを試したいと、
だんだん起きる時間が早くなっていきました。
このへんの、
曲作りに夢中になっていく感覚は、
20代のデビューの頃と変わりません。
いや、10代からか。
音楽とはなぜこんなにも飽きないのか。
私の心の根底に棲み、
ハート惹きつけて離さない、
音楽に出会えて幸せだなとついに感じ始めました。
それでですね、
毎朝6時くらいに起きて作業していたんですが、
夜中に気になって朝5時くらいから始めて、
翌日は深夜3時くらいに目が覚めてしまい、
まあいいかと、そのままスタートして、
翌日はそれが2時スタートになり、
そのまた翌日は深夜1時に起きて作業。
もはや起床時時間が、
朝とは呼びにくいレベルになりました。
一般的に、起床時間がだんだん遅くなって、
昼夜逆転することはあると思いますが、
だんだん早くなって昼夜逆転するという、
「逆・逆転現象」ですか。
でも安心してください。
1時に起きている時は夜8時に寝ています。
それもどうなんですかっていうのはあります。
しかし「逆・逆転生活」もいったん終わりです。
ツアーに向かって規則正しい生活を取り戻します。
今回すぐに取り組まない曲や、
リストに選ばなかった曲も、
今夏のバンドツアーが終わったら、
また先へ進めたいと思います。
作った曲は遠からず、
披露をしたいと考えています。
せっかくのレコーディングですからね。
ぜひ、関心を寄せていただけたら嬉しいです。
リリースうんぬんもありますが、
今は自分で納得できる曲が4曲作れて、
とても嬉しいんです。
そういった理由でこのVOICEを書きました。
今後うまく進んで、なにか決まったことや、
待ってくださる方々にお知らせできることができたら、
また連絡します。
最後までお読みいただきありがうございました。
P.S よかったらコンサートにいらしてくださいね。