【VOICE】■台所事情でおっつけて殺せとは?
2024.10.25
- Voice
野球で「台所事情が厳しい」と言えば、
「ピッチャーのやりくりが厳しい」という意味です。
ローテーションを回していくにあたって、
頭数が足りてないというような。
ピッチャーが打者をうまく料理する、
みたいなことから「台所」なのかもしれませんが、
そっち方向からの比喩ではない気がします。
私のようなオールドファンはこういう
野球用語というか言い回しが好きです。
「もっと、おっつけろ」
おっつける。
これは野球以外ではあまり聞きません。
おっつける。
普通に聞くとあまりいい状況が浮かびません。
なにかこう、
やっちゃいけないことをやっている情景が浮かびます。
しかし、野球では非常にいい意味合いで使います。
打者が引っ張らずに、右打者なら、
右側に逆らわずに打つみたいなニュアンスです。
バットを返さずに、おっつけるんです。
うまく、おっつけましたね。
というふうに褒め言葉です。
おっつければおっつけるほどいいでしょう。
うまくおっつけられましたね、とか。
殺せ、っていうのもあります。
ランナーをアウトにすることです。
二塁で殺せとか、ふたりとも殺せた、とか言います。
指導者から、ちゃんと殺せ!と怒られたりもします。
刺せ!ともいいます。
これは捕手が盗塁を阻止したり、
投手が牽制球でランナーをアウトにしたりすることです。
絶対に刺す、とかも言いますし、
試合後に「3人刺した」とかも言います。
大変に物騒ですが、
現場ではなんの違和感もありません。
ポストシーズン、
まだまだ野球がもりあがっていますね!