Little Glee Monster
2026.07.01
- CATCH EYE
ここからのリトグリのキーになる
1曲になるんじゃないかなと思っています。
text:吉羽さおり photo:山田大輔
editor:武内和子(ぴあ)/幡野美和子(ぴあ)
hair & make:Tomoko Ueda/Ayumi Kiyoto
stylist:Risa Kutsuzawa

今年5月から6月にかけて行われた「Little Glee Monster Zepp Tour 2026 "全力REAL LIVE"」を大成功させたLittle Glee Monster。現体制では初のZeppツアーで、ライブハウスならではの熱気に包まれたハーモニーへの興奮が冷めぬなかでリリースされたのが、両A面シングル「一輪/Pages」だ。「一輪」は4月期に放送されたTBS系日曜劇場「GIFT」で、物語を盛り上げる挿入歌として話題となった。そっと見守る温かさがあり、また並走したり背中を押してくれたりもする、聴き手の感情に寄り添う歌が胸を打つ1曲だ。
「小さなつぼみがいろんな刺激を受けながら大きな一輪の花を咲かせていく。そんなひとつのストーリーが紡がれる壮大なバラードは、今までリトグリにはなかったので。ここからのリトグリのキーになる1曲になるんじゃないかなと思っています」(アサヒ)
リトグリの新たなスタンダードとも呼べる「一輪」。心にスッと滑り込んでくる歌となっているが、感情的な面でもテクニカルな面でもその難易度は増していると言う。
「曲のデモがきたときは、メロディも素敵だし、いい曲だなって聴いていたんですけど。ピッチやキーの感じも難しかったし、この高さでどうやってこの感情を表現したらいいんだろうと、レコーディングでは、できない自分に落ち込んだりもしました。「一輪」は逃げられない自分との戦いにフォーカスした曲だからこそ、葛藤がありながらも、絶対に表現しなきゃと思える曲でしたね」(miyou)

この「一輪」の制作では、6人も楽器のレコーディング段階から楽曲の完成まで立ち会った。
「姉組(かれん、アサヒ、MAYU)は、これまでも何度かそういう機会はあったんですが、3人(ミカ、結海、miyou)は初めてで。何時間もかけてひとつずつ音を組み立てたうえで、最後に歌を入れたんです。今までもいろんな人たちの思いを想像して歌ってきましたけど、ひとつひとつ組み立てられていくものを目の前で見てから歌うことで、それぞれの気持ちや、それぞれの思う"一輪"を背負う気持ちで身が引き締まったし、みんな歌うときに、いつも以上にいろんな景色が見えたんじゃないかなと思います」(MAYU)
「レコーディングには作家の方も立ち会ってくれて、こういう感じに歌ってほしい、"どうして!"っていう感情をぶつけてほしいと教えてくださったり。その思いを汲みながら、私たちもまっすぐ歌うことができました」(ミカ)
かれん曰く「細部にまで拘ってできた作品で。チーム・リトグリのみんなで作り上げた達成感が強かった」、一筋縄でないそれぞれの心の機微がドラマティックに編み込まれた1曲である。
また「Pages」は、TVアニメ「本好きの下剋上 領主の養女」オープニング・テーマ。カラフルな6人の歌のリレーに、多幸感があふれ出してくる1曲だ。
「こんなに感情が変わるような曲は、今までリトグリになかったなっていうのと、最近高音の曲が増えてきたんですけど、それがまた更新されてしまったという(笑)。歌うのが大変な曲です」(アサヒ)
キャッチーなサビもいいが、ラップ的なmiyouのパートから早口な結海のパートへの流れなど、曲のアクセルを踏み込んでいく部分も聴きどころだ。
「実は、最初は私がこの早口のパートの担当だったんですけど、どうしてもうまくはまらなくて。かれんちゃんもチャレンジしていたよね?」(ミカ)
「でも、やっぱり結海のほうが上手やなってなって」(かれん)
「滑舌が良かったのかな? 最終的にはうまくいったけど、もうちょっとできるかなって、何回かやった記憶もあるし。私はサビのほうが難しかったですね」(結海)

さらに「Pages」では、ワンカットで撮影したMVも必見だ。
「わちゃわちゃとしたMVで、今の6人の個性や空気感が伝わるものになっています」(miyou)
「最後にカメラを投げるシーンがあって。スタッフさんにはキャッチできなくてもいいよって言われて、下に毛布も敷いてあったんですけど。もし今までのデータが破損したら、私の責任じゃないですか! 絶対に落とすもんかと必死に取ったら、親指の爪がちょっと割れちゃいましたけど、データは死守しました(笑)」(かれん)
そのほか、「アルバムのときに「Gravity」を書いてくださったモノンクルさんにお願いした楽曲で。「Pages」のような明るく元気に歌う曲が多いなか、ローテンポで落ち着いたトーンの楽曲はめずらしいですが、そのギャップも楽しんでほしい」(かれん)と言う「愛を手がかりに」と、「もし振りがついたら、みんな踊りたくなるだろうな、という曲になった」(結海)と語る「Face 2 Face」も収録され、充実の1枚になった。
7月には「今後のアジア・ツアーや世界でツアーができる第一歩になれば」と語る台湾でのライブを控え、また続々と夏フェス出演も決定している。進化を続ける楽曲とステージとを楽しんでほしい。
PROFILE
- りとる・ぐりー・もんすたー
- かれん、MAYU、ミカ、アサヒ、結海、miyouからなる6人組ボーカルグループ。'14年、メジャー・デビュー。'22年より現体制に。力強い歌声と、高度なアカペラをも歌いこなす透き通ったハーモニーで老若男女を問わず幅広い層から支持されている。本年6月10日、両A面シングル「一輪/Pages」をリリース。
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