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PK shampoo
2026.06.01
- CATCH EYE
自分の感情や葛藤の話をしても恥ずかしくないって
ところに、ようやく辿り着けました。
text:吉羽さおり photo:福井麻衣子
editor:幡野美和子(ぴあ)/中村紀子(ぴあ)

「30代になって、一丁前にバンドとしてやってきているなかで、そろそろ自分の話をしてもいいのかなっていうか。意外とみんな俺に興味を持ってくれるんやなって思った。自分の感情や葛藤の話をしても恥ずかしくないってところに、ようやく辿り着けましたね」
そう語るのはPK shampooのフロントマン、ヤマトパンクス(以下、発言すべて)。最新EP「尊い偽星」は、ここではない何処かを望み、ああでもないこうでもないと七転八倒する若者の物語であり、猛烈なエネルギーと、何かを手放していく物哀しさとが綴られたロック作となった。これまでのPK shampooと言えば、持ち前の諧謔精神に富んだロックやパンクを聴かせてくれたが、今作は書き手であるヤマトパンクスの(ダメさも含めた)人間的魅力が勢いよくはみ出た曲が並ぶ。
「昔からやっている曲は、抽象的なことをどれくらいおもしろい比喩で、どういう筆致で書くかをテーマにしていて。そんなことをずっとやってきてネタが切れた感じですかね(笑)。でもやっぱり自分に自信がなかったからそういうことをやってきたんだと思う」
「Bad Boys Blue」では「中学時代、たこ焼き屋のおばあちゃんに言われた『あんたらほんま勉強も部活もせんと何がしたいねん』という説教がいまだに自分のなかでディレイしている」と自身の思い出を紐解き、間違いながらも何度もやり直していく人生を爽快に歌う。また「還らざる光」では、バンドとして目標や責任感が芽生え、前のめりに進む一方で「酒飲んでいらんこと言うてるだけの変な兄ちゃんでもいたい」と後ろ髪を引かれる心境もセンチメンタルに描いた。洋邦の名曲をリファレンスにしたドラマ性の高いアンセムは、強力なライブ曲になりそうだ。
「7年くらいバンドをやってきて、メンバーの関係性は今がいちばんいい」と言うPK shampoo。輝きを増す4人の姿を、6月14日からのツアーでチェックしてほしい。
「ヒリヒリしているくらいのほうがいいバンドもいるのかもしれないですけど、目的意識を持ってがんばっていこうという空気にはなっているので。それをいい方向に繋げられたらと思っています」
PROFILE
- ぴーけー・しゃんぷー
- ヤマトパンクス(vo&g)、福島カイト(g)、ニシオカケンタロウ(b)、カズキ(ds)。'18年、結成。ノイジーななかにどこか懐かしさを感じさせる美しいメロディと文学的な歌詞、圧巻のライブパフォーマンスでリスナーからの支持を得ている。本年5月27日、最新EP「尊い偽星」をリリース。6月14日より全国ツアーを開催する。
EP「尊い偽星」
発売中
1320円(税込) COCA-18328
From World Wide Web./日本コロムビア
