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宮世琉弥

2026.05.01

  • CATCH EYE

INTERVIEW

届けたいことを届けられているんだなと思えて、
その瞬間が何事にも代えられないくらい嬉しい。

text:鈴木宏和 photo:市村円香 
editor:武内和子(ぴあ)/幡野美和子(ぴあ) 
hair & make:椎津恵 
stylist:ミシマタイキ

宮世琉弥写真

「僕の音楽で元気にしたい」
 これは今回の取材時に、宮世が何度も口にした言葉だ。自分をどうアピールするか、どうショーアップするかではなく、あくまで誰かのため。見るからに華のあるスター然とした新世代アーティストは、意外にもと言ったら失礼だが、そういうマインドの持ち主だった。
「東日本大震災の直後に地元の宮城のイベントで、ももクロ(ももいろクローバーZ)さんのライブを見て衝撃を受けたんです。音楽って、こんな力があるんだと気づかされた瞬間でもありました。震災で気持ちが落ち込んでいるなかでしたが、ももクロさんが登場したら、あっという間に会場中のテンションと熱気が上がって、それはもうすごかったです。小学生でまだ曲を知らなかった僕もすごく楽しかったですし、たくさん元気をもらって助けられました。だから、自分もそういう存在になりたいと思ったんです」
 宮世琉弥。俳優でありアーティストであり、自分で歌詞も曲も書いて、アレンジまで手掛けるマルチな異才。メジャー・デビュー3年目、通算3作目の最新アルバムは『Illusion』と名づけられた。
「そもそものモチーフは、花でした。宮城で育ったからかなと思いますが、僕は太陽とか、海とか山とか植物とか、自然が好きで惹かれるんです。花にはいろいろあって、それぞれ色も違えば、それぞれに良さがある。人も同じだと思っていて。そのことを、いろいろなジャンルやスタイルの楽曲で表現したかったんです。そんなアルバムの世界観を、エンタテインメントとして考えたときに、“イリュージョン”という言葉がしっくりきたんです」

宮世琉弥写真

 親交が深い石崎ひゅーいのほか、多数のアーティスト/作家陣が参加し、ロックにポップ、R&Bやヒップホップ、ファンクにディスコ、エレクトロと、手を替え品を替え繰り出されていくカラフルなサウンドスケープは、まさにイリュージョン。「1曲ごとに役を演じるように」レコーディングしたと言う宮世が、その振れ幅の大きな楽曲群を見事に歌い切っている。
「難しさもありました。でも、俳優としてラッパーの役をやらせていただいたときに、(KICK THE CAN CREWの)LITTLEさんに直接ラップを教えていただいたことがあったりして経験を活かせましたし、幼い頃から歌とダンスはずっと続けてきたのでやれることの幅は広がっていると思います」
 歌詞の面では、やはり自ら携わった楽曲への思い入れは強い。
「震災のことを歌った「Voice」は勿論ですが、作詞だけではなく、作曲と、初めてアレンジもやってみた「We both think alike」という曲は両親のことを書いているので、自分のなかでは思い入れが強いです。そういうことも含めて3作目で自分らしいスタイルを確立できたのかなと。でも僕は、リリースではなく、ライブで聴いてもらって完成だと思っています」
 6月からは、Zepp公演を中心とした全国ツアーがスタートする。
「ライブハウス・ツアーなので、ステージとみなさんとの距離が近いですよね。今まではステージとお客さんとの距離がある会場が多かったのでそれがすごく楽しみです。一緒に歌える曲もありますし、そういう曲では思い切り声を出してもらって、バラードはじっくり聴いてもらって、というふうにお互いのコミュニケーションを大事にしたツアーにできたらと思っています。“イリュージョン”として今回のアルバムの曲を楽しんでもらえる自信もあります。1曲1曲、心を込めて届けたいです」

宮世琉弥写真

 物怖じなどしそうにない22歳だが、「いえいえ、すごく緊張します」と、無邪気な笑顔を見せる。
「それでも、歌っているときにみんな笑顔になって、時には泣いてくれている人がいるのを見たりすると、自分がやっていることは間違っていないんだな、届けたいことを届けられているんだなと思えて、その瞬間が何事にも代えられないくらい嬉しいんです。音楽にも取り組んで、本当に良かったなって。SNSとか、スマホ越しとかではなく、実際にみなさんと直接会って顔を見ることができる場なので、僕にとっては何にも代えがたい時間です」
 そして、22歳らしいハングリーさで、有言実行を誓うのだった。
「今回のツアーは、来られる方には勿論全力で楽しんでもらいたいですし、来られない方にも“次は絶対に行きたい”と思ってもらえるようなものにしたいと思っています。僕自身もライブを見に行かせていただくときに、「あのとき、もっと近い距離でライブを見ておけばよかったな」と思うことがあって。活動を重ねるごとに会場も大きくなって、「あの頃近い距離で見られるときに見ておけばよかったな」と後悔するときもあったんです。だからこそ、このツアーが、みなさんにとって特別な記憶になって、これから先も楽しみにしてもらえるきっかけになったら嬉しいです。目標は、30歳までにドームのステージに立つことです。(周囲のスタッフに向かって)宣言したので必ずやります(笑)」

PROFILE

みやせりゅうび
'19年、俳優デビュー。以降、ドラマや映画、CMなどに多数出演し、現在、4月よりスタートしたテレビ朝日系ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」に出演中。'04年4月にアルバム『PLAYLIST』をリリースしメジャー・デビュー。新たなフェーズに突入し、本年3月25日、3rdアルバム『Illusion』を発表。6月より全国ツアーを行う。
アルバム

ALBUM『Illusion』
発売中
7700円(税込) SRCL-13606/7[BD+ブックレット付初回生産限定盤]
3850円(税込) SRCL-13608[通常盤]
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