とた
2026.03.17
- CATCH EYE
誰でもない私という人間がいるんだっていうことが
伝わったら嬉しいですね。
text:永堀アツオ photo:アライテツヤ
editor:幡野美和子(ぴあ)/中村紀子(ぴあ)
hair & make:菅沼貴紘 stylist:中島有哉

SNSでの総再生回数が20億回超えの「紡ぐ」を収録した1stアルバム『oidaki』を発表し、初めての顔出しパフォーマンスを披露した2023年の春から3年。インディーロックからシンセポップまで、幅広い音楽性を持つシンガー・ソングライターのとたは、自身のアイデンティティを見つめ直す変革の最中にいたようだ。
「前回のアルバムを出したあとに上京してひとり暮らしを始めたんですね。それまでは過保護気味の親と一緒に住んでいたんですけど、初めてひとりになって、全部を自分で選択する状況になったことで、曲の作り方も変わってきて。それまでは自分の出した曲もどこか他人事だったんですけど、だんだんと自分事として歌っていけるようになった感覚がありました」
約3年ぶりにして、2ヵ月連続でニュー・アルバムをリリースした彼女。第1弾となる『Sebone-脊椎盤-』には、TVアニメ「アン・シャーリー」のオープニング主題歌の「予感」や、川谷絵音プロデュースによるラブソング「催眠術」など、2023年9月から2025年11月にかけてリリースされたシングル曲が並んでいる。
「小説のように、言葉もちゃんと整えて書いているというか、あえて時間を使って、練って構成した曲が多いです。この3年間で、自分を好きになっていこうという努力をしてきて、だんだんと自分を自分のまま見てもらうことができるようになった。その変化途中の曲たちが入っていますね。第2弾『Sebone-脊髄盤-』は逆に日記のように、今の自分が感じたことをそのまま、反射神経で書いたような曲たちを詰め込んでいます」
2枚のアルバムに『Sebone』という冠をつけたのは、自分自身の背骨=確かな軸を探して旅した過程の作品だから。好きなこと、嫌いなこと、許せないこと、変わっていくこと……。様々な取捨選択の末に浮かび上がってきた背骨は、以前に比べて潔く強い。
「無理に着飾ることはやめました。自分を自分のままで認めるためのアルバムなので、好きでも嫌いでもどっちでも構わない。ただ、誰でもない私という人間がいるんだっていうことが伝わったら嬉しいですね」
PROFILE
- とた
- 名前のつく前の感情を歌にするアーティスト。'21年、自作曲やカバー曲の投稿をきっかけに活動開始。代表曲「紡ぐ」は、ストリーミングおよび動画共有サイトで累計20億回再生を突破している。本年2月11日、配信アルバム『Sebone -脊椎盤-』を発表。3月25日には同作のほか、アルバム『Sebone -脊髄盤-』の2作をCDでリリース。
ALBUM『Sebone -脊椎盤-』
発売中
2900円(税込) PCCA-06465[通常盤]
ポニーキャニオン
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セブンネット限定特典:ピック
ALBUM『Sebone -脊髄盤-』
発売中
2500円(税込) PCCA-06464[通常盤]
ポニーキャニオン
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