「貴族のスマホから」第22弾『ジュリエット in 音更』
音更町文化センター大ホールでの楽屋。
音羽美雨がハードキュートなジュリエットに変貌する瞬間。
銀河様撮影。
とにかく変幻自在な娘役音羽さん。
度肝を抜くような舞台度胸とは裏腹に、舞台袖で小さく静かに佇み、その手は冷たく「過集中状態」。
決して自分を過大評価せず陰の努力家。
何を思いながら紅をひいているのか。
おそらく、たぶん、きっと、「今夜の冷酒は地酒にしようかな。店どこ空いてるかな。コロナだから部屋で呑みたいんだけどな。酒屋はあるんかな。」
とかだと思われる。
音更入りした直後、滑って膝を強打し、血まみれになった怪我を抱えながら、舞台ではそんな片鱗も見せずに走り回り、太鼓のバチをさばき、堂々とやってのけた肝は、相当のプロ根性。
いや滑る靴で音更入りした時点で何かを間違えている気もしないでもない。
美談なのか、そうでないのか、書いていてわからなくなるエピソードだ。