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Blog「晴れ晴れと」

2023.05.30

  • Blog

家の近所に保育園があって

夕方に前を通ったら、お迎えに来たお母さんに女の子が泣きながら抱きついた

寂しかったのかと思いきや、どうやら事情は違ったらしく

「雨が降ってなくて悲しかったみたいです」と付き添いの先生

「そんな気持ち、野球部時代の週末の練習試合の時くらいだ」と心で呟く僕

新しい傘か長靴を使いたかったのかなと思って見たものの

どこにもそれらしきものはなく

このままではただ単純に雨が好きな子という

現代の風潮に30年当てられて凝り固まった常識でできたこの脳みそでは

到底辿り着かないであろう境地に達したその子に対し

感心を通り越し、尊敬すら覚えてしまった今日この頃である

「雨が好き」とは??

水たまりに飛び込みたかったのか

ケロケロと鳴くカエルを探したかったのか

しとしとと落ちる雨粒は女の子の頬を伝い落ちて行ったのであった

そして

僕も雨が好きになりたい

どうしたらいいのだろうか

この現代の風潮に当てられて凝り固まっ…以下略

新しい傘か、長靴か、せいぜい雨がっぱか

それくらいしか雨を楽しみにできる要素がない!!

どこかに雨だからこそ楽しめるアミューズメントとかあったらいいのに

あるのかな、あったらどんなとこかな

雨を風流だと楽しむ気持ちも

雨じゃなくて泣くような無邪気な心も僕の中にはないようで

これから始まる梅雨を前に

脳みその凝りは多少なりともほぐされたようだ

そして

好きな気持ちというのは、何かがあるから好きなのではなく

そのものを自分から求めることなのだ、と

はたまたハッとさせられた

心だけは晴れやかな夕方でございました