Blog「長い一呼吸」
2021.08.17
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思っていたよりも地元が好きだと気付いたのは
むしろ地元を離れてからだったわけで
振り返ってみると、学生時代は全くと言っていいほどで
あの頃は閉鎖感のような気持ちで過ごしていたとさえ思う
それがどういうわけだか、高校で親元を離れ
夢を追い、現在は日本の首都東京というこの上ない大都市で過ごすうち
僕にとっての地元「長野県松本市」という街は
自分を構成する大部分を担ってくれていたのだ、と
徐々にその存在の大きさに気付かされていくこととなった
「松本市出身です」というと詳しい人なら「いい街だよね」と返してくれる
それが自分のことのように嬉しかったし、鼻が高かった
県外に出てみて初めて「無言清掃」や「県歌(信濃の国)がある」とか
地元特有の習慣や風習のクセの強さに気付かされたけれど
それは同時に愛すべき部分でもあったし
少年時代を思い返して浮かぶ風景たちは
無条件に心を落ち着かせてくれる大切な場所でもあった
今まで、年に数回は必ず帰っていたけれど
コロナ禍の影響もあり、もう一年半、松本の空気を吸っていない
こんなに地元を離れたことは今までなかった
両親や兄姉とも連絡を取るし、元気なのも伝わるので心配はないけれど
ゆっくり、顔を合わせて
この前、父の日に送った日本酒まだ残ってるらしいし
食卓を囲んで過ごしたいなあとも思う
長い一呼吸
次、息継ぎをするときは
控えていた分、ゆっくりたっぷりしないとね