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Blog「干し柿のエピソード」

2020.11.18

  • Blog

小さい頃、秋には爺さまと実家の渋柿を採り

婆さまと爺さまがこたつで皮をむいて紐にくくり

軒下に吊るして干し柿にしていた、という話を

前にブログで書いた

今年はコロナの影響で実家に帰省するタイミングがなく

あの渋柿たちを採る人が誰もいないから

今頃グジュグジュに熟した柿たちは

カラスにたくさんつつかれてしまっているんじゃなかろうかと

そんなことを考えていた

しかしながら

ついこないだ、兄の奥さんのSNSに写っていたのが

柿をとって吊るしている甥っ子の姿だった

まだ2歳とちょっとながら

「最近はすごくおしゃべりでね〜、単語じゃなくて文章になってるのよお」

なんて初孫の成長を喜ぶ母からの電話を昨日受けたばかりだが

兄の家族が柿を採ってくれていたみたいで

甥っ子も干し柿を日々甘くなるようにモミモミしているみたいで

時代が移り変わっていっても

こうして引き継がれていく変わらないものがあって

僕が以前干し柿のエピソードを書いたように

いつか甥っ子が大きくなったときにはまた、もしかしたら

干し柿のことを誰かに話すのかもしれない

実家からお米を送ってもらったときに入っていた手紙の中で母は

「柿は手入れをしなくてよい、不思議な命だと、しみじみ品の良い甘みと

しっかりした種に感動まで覚えますよ」

と別にこちらから柿の話をしたわけではないのに

しっかり柿のことと甥っ子のことが書いてあって

須澤家の秋は干し柿と共にあるんだなあと

離れていても家族らしい感覚を共有できているみたいでほっこりと読んだ

母はお正月のおせちの予約をどうしたらいいか困っているらしい

いつ実家に顔を出しても心配のないように

1日も早いコロナの収束を祈る